概要
京セラ創業者の稲盛和夫氏は、その著書「稲盛和夫の実学」(右図)の中で、
『中小企業が健全に成長していくためには、経営の状態を一目瞭然に示し、かつ経営者の意志を徹底できる「会計システム』を構築しなければならない。』(実学P41)と言っています。さらに、
『京セラが急速な事業展開ができたのは、そのような「会計システム」を、早いうちから整備し、それによって経営を進めることができたからである。』(実学P41)とも言っているのです。
それだけ「会計」の経営に果たす役割は重要である、ということです。
しかも、会社が小さいうちから、しっかりとした「会計システム」を導入していくことが大事なのです。
経営を伸ばすためには、経営哲学・経営理念などの「フィロソフィー」とともに、
「会計」をベースにした「経営管理システム」をいかに構築することができるか、
それを適切に運用していけるかどうかが、重要なのです。
私どもは、中小企業に対して、この「経営管理システム」を構築・運用するお手伝いを行っていきます。
経営管理システムとは?
「経営管理システム」とは、「経営のPDCA」を回すマネジメントのしくみです。
実績と計画を迅速に対比して、対策を練り、次の行動(改善)に反映させ目標を達成させていくのが「経営管理システム」の目的です。この中心にあるのが「会計システム」です。私どもは、それぞれの会社に適した「会計システム」を設計し、導入することをまず行っていきます。
経営のPDCA=経営管理システム
具体的な業務
会計システムの設計、導入
「経営管理」を見据えた「会計システム」のあり方は、各社各様です。
私どもは、各社の特徴や、経営者の考え方・方針などをお聞きした上で、最適な「会計システム」をご提案します。実は会計には、「財務会計」と「管理会計」の2つがあります。
●財務会計:通常の会計であり、主として利害関係者への報告を目的とした会計です。
具体的には、株主や債権者(銀行など)取引先等への報告、あるいは税務申告のために行う会計です。●管理会計:経営者や管理者に対して、経営管理に役立つ会計情報を提供するために行う会計です。
したがって、私どもは財務会計とともに、管理会計をも併せて導入を行っていきます。
コンピュータシステムの活用
有用で効率的な「会計システム」を作っていくためには、コンピュータシステム(ソフトウエア)の活用が欠かせません。
私どもは、特定のソフトウエアやメーカーに依存していません。
各社の状況に最も適したソフトウエア構成での「会計システム」を提案していきます。私どものもう1つの特徴は、オリジナルソフトウエアの開発やカスタマイズを極力行わないことです。パッケージソフトウエアの機能や、オフィスなどの広く一般に使われているソフトウエアの機能を駆使して、「会計システム」を組んでいきます。
また、各社が基幹システム等を既に使われている場合は、そのシステムと会計のパッケージソフトをうまく連携させる形での「会計システム」を構築していきます。
これらにより、極力お金をかけないで、効率的に「会計システム」を作っていくことが可能になります。
また、この考え方は様々に変化する会社の業務、業態にも、迅速に低コストでシステムが対応していけるための秘訣でもあります。部門設計、科目体系
「経営管理システム」を設計していく上で重要なのが、どのような部門に分けるか、どのような勘定科目の体系にするか、などです。
経営のPDCAは、会社の中の各部門ごとに、計画を設定し、実績と比較し、改善行動を行っていく必要があります。そのために、「会計システム」を設計するにあたっては、どのように部門を分けて、採算管理をしていくか、ということが重要になってきます。
また、毎月の業績を見て、それを改善につなげるためには、ある程度内容を細かく見れる必要があります。そのために勘定科目や補助科目をどのように設定するかも重要になってくるのです。
私どもは、これらに関しても会社の方と十分にディスカッションをして、経営管理の観点から共に考えていきます。
帳表設計
毎月の業績、計画実績対比などを、どのような帳表で見るかは、非常に重要です。真に会社経営に役立てていこうと思ったら、市販の会計ソフトの帳表だけでは足りません。
そこに自社のオリジナルな見方をつける必要があると思っています。この帳表をいかに作るかが、私どものノウハウです。
財務会計システムのアウトプットに、全社および部門別の計画実績対比を加え、さらに管理会計的な要素を加味して、次月の営業活動に役立てていける帳表を作る、これをいかに設計するかが、「経営管理システム」の肝だと考えております。
是非、私どもをご活用いただければと思います。
なお、自社のKPI(Key Performance Indicator)=重要業績評価指標 なども帳表に表示して、その数値を達成できているのか、ということも見ていくことが大事です。
このKPIが何なのか、見つけ出すことも、経営を伸ばすためには大変重要だと考えています。たとえば、訪問件数であったり、リピート率であったり、広告反響率であったり様々なKPIが考えられます。
このKPIを見つけ出し、それを検証していくことも私どもは共にやっていきたいことです。業績会議への参加
さらに、「経営管理システム」のPDCAのCheckにあたる、月次の「業績会議」(名称は各社様々ですが)への参加もご要望があれば行います。
会議には社長をはじめとする経営幹部、各部門のリーダーが参加し、前月の実績、計画対比、翌月の目標、具体的な行動計画などを、リーダーが発表していきます。社長や経営幹部はその発表に対し、質問や指摘などを行っていきます。計画を達成するための会議であると共に、リーダーの教育の場、理念を浸透させる場でもあります。
私どももその中で、会議の進め方に対する指摘やアドバイス、考え方などをお話していきます。また、共に目標達成のための具体的アイデアなども考えていきたいと思っています。外部の者が入ることによって、ナアナアにならず緊張感が高まるという効果もあるかと思います。是非、ご活用ください。