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実践!社長の財務

EBITDAとは?【実践!社長の財務】第703号

EBITDAとは?【実践!社長の財務】第703号

2017.04.24

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

あっという間にGW前、最後の週ですね…気が付けば…。

今週、片づけるべきことは、片づけてしまいましょう!

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。

EBITDAとは?

EBITDA、イービットディーエーあるいはイービッダなどと言われていますが、聞いたことありますか?

財務分析や投資の世界などでは出てきますが、あまり一般的ではありません。

これは、英語の頭文字を取ったものですが、それは略しますが、要は、利払い前・税引前・償却前の利益です。

EBITDA=営業利益+減価償却費 で簡単に表すこともあります。

これは何のために使うかというと、より本業の利益を明確に見るためです。

本業の利益と言えば、営業利益です。
それは、当然、減価償却費が引かれている利益です。

設備投資が大きい企業にとっては、大きな設備投資をした数年は、償却費が大きく膨らみます。特に定率法などの場合には、当初に償却費が多くなりますね。

このようなことから、その償却費の影響を排除したところで、利益を見ていこう、毎年の利益を比較しよう、というところから、このEBITDAが指標として使われることがあります。

また、償却費はキャッシュの支出を伴わない経費ですから、本業によるキャッシュフローを簡易的に見るためにも、使われているのではないでしょうか?

このEBITDAが、借入などの資金調達の条件になっている場合もあり、設備投資の多い会社の経営者が、よく気にしていることがあります。

先日もある会社の、月次決算の会議の中で、EBITDAはどうだとか話が出ていました。

ただし、これは月次決算では見るべき指標ではないと思います。

月次決算など、経営を遂行する会議においては、本来の利益を見るべきであり、それは営業利益であり、経常利益です。

EBITDAはあくまで分析指標であり、投資家や債権者が企業を判断するための指標です。

経営者は、当然、償却や金利も引いた実質の利益に着目して、経営をしていかなければなりません。

EIBTDAは、償却や金利を引く前の利益ですから、金額は大きくなってきます。その利益を経営者が見て、安心してしまったらちょっと大変だなあ...と思いました。

分析の中にはいろいろな指標がありますが、その指標をよく理解しないで、使ってしまうと、危険になることもある、ということです。

経営は難しい指標など使わず、シンプルにいった方がいいですね!

編集後記

先週、まったく忘れてしまっていた飲み会がありました。「今日は○○だけど...」という電話で気づきましたが、後の祭り。
とても間に合いませんし、別な用入れてしまってました。スケジュールはすべてネットに入れて管理しているので、入れ忘れたら一巻の終わり!慌ただしい中で約束すると、入れ忘れてしまうこともありますね。本当に注意しないと、と大反省です...。

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