実践!社長の財務
社長の思いがB/Sを作っていく【実践!社長の財務】第531号
2014.01.06
あけましておめでとうございます。
税理士の北岡修一です。
今日から仕事初めという方が、多いのではないかと思います。
アベノミクスで景気や気分が上向きになり、オリンピックも決まり、いいムードで新年を迎えられたのではないかと思います。
是非、仕事も年初からいいスタートを切っていきたいですね。
ということで、本年最初の「実践!社長の財務」いってみましょう!
社長の思いがB/Sを作っていく
新年は、やはり厳かな気分になりますね。
海外の新年の様子を見ると、花火が打ちあがったりして、賑やかなお祝いだったりしますが、どうもそういう雰囲気は違和感を感じますね。
やはり新年は厳かに、今年1年の計を立てる、というのがいいなと思うのは、日本人特有なのでしょうか。
昨年末のメルマガでは、自分B/Sの話をしましたが、B/S(バランスシートの略=貸借対照表)経営というのを、改めてして欲しいと思います。
B/Sは、左側に資産、右側に負債、そしてその差額である純資産が右側に配置され、左右がバランスしている、会社の財産の一覧表です。
会社のお金はどこから来て(調達)、どのように残っているのか(運用)を、表しているのがB/Sです。
P/L(損益計算書)が、1年だけの実績を表わしているのに対し、B/Sは、会社設立以来の経営の結果を表わしています。
会社の財産一覧、といっても、本当に会社によって多種多様です。
人の顔が誰一人として同じでないように、会社のB/Sもどの会社もすべて違う顔をしています。
性格は顔に表れるといいますが、会社のB/Sは正に、社長の考えそのものが表れていますね。
ですからB/Sは、やはりじっくり見て欲しいですね。
社長は特に、自分の会社のB/Sを見ていただき、自分の考えは、このように表れているんだ、ということを認識して欲しいと思います。
「いや、決してこうしたかったわけではなく、外部環境がこうだったから、こういう結果になっているんだよ。」
と思うかも知れませんが、絶対にそんなことはありません。
もし、外部環境でB/Sが決まるのであれば、同じ業種で同じような会社は、皆、同じB/Sになるはずです。
でも、そんなことには決してなっていません。
同じ業種であっても、外部環境が悪くて、債務超過になっている会社もあれば、すばらしいB/Sで、自己資本比率が50%を超えている会社もあるのです。
その違いは何なのでしょうか?
様々な要因はあるでしょうが、その根本は社長の考え方、方針など、思いだと思います。
社長がどのような思い、考え方で経営しているかによって、B/Sは全然変わってきてしまうのですね。
まあ、この話は何回もしているので、またかと思うかも知れませんが、新年にあたり、改めてそれが大事だということを強調したいと思います。
B/Sは、一朝一夕に変わるものではありません。
でも、強い思いを持って経営をしていけば、3年、4年と経っていけば、見違えるほど変わっていきます。
そういう会社をたくさん見てきました。
強い会社にしようと思えば、必ずできます。そうなります。
まずは思いから始まるのです。
是非、新年にあたって立てた計を実行し、強い会社、儲かる会社いい会社にしていってください。
本年も1年間、何卒よろしくお願い申し上げます。
編集後記
本当に今年の正月は長かったですね。ちょっと待ちきれず、時間がもったいなので、昨日から会議を始めました。
私どもの仕事は結構1月から仕事行事が目白押しです。1月スタートが遅いというのは、かなりハンデになりますね。
ということで新年からロケットスタートをしていきたいと思い ます。皆様もがんばっていきましょう!
メルマガ【実践!社長の財務】登録はコチラ
⇒ https://www.mag2.com/m/0000119970.html