実践!社長の財務
赤字会社は、70%以上も...どうして?【実践!社長の財務】第516号
2013.09.23
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
消費税8%決まりましたね。正式発表は10/1だそうですが。
同時に法人税減税するのは、いいと思います。
法人税の減税が、様々な面に波及しますから、個人にも還元されていく流れになるといいですね。
復興特別法人税も1年前倒しで廃止するとのことですが、これはあくまで財源の話ですから。
復興予算を減らすということではないので、その点をきちんと説明していかないといけないですね。
ということで、2週連続の3連休を楽しみつつ、今週も頑張っていきましょう!
本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いします。
赤字会社は、70%以上も...どうして?
いよいよ、新たな本が出版される最終段階に入ってきました。
10月末か、11月初め頃、出版されます。
このメルマガや、HPに掲載してきたコラムが、ベースとなった本です。
題して、 社長の「闘う財務」ノート 。
出版社は、プレジデント社です。
最近はやっている、ノート形式の本です。
当初は、120項目くらいあったのですが、絞りに絞り込んで70項目で出します。
強い会社・儲かる会社にしていくためには、財務にも闘争心が必要だ、ということを訴えています。
立てた目標・数字を達成するためには、並々ならぬ闘争心、自分に打ち勝つ心が必要です。
昨日は、最終段階の「まえがき」を書き上げました。
そこには、日本の会社の約70%が、赤字であることを最初に掲げました。
国税庁が発表する法人数は、258万社であり、その72.3%が欠損法人なのです。
258万社の内、255万社、約99%は資本金1億円以下の中小企業です。
したがって、72.3%が赤字というのは、そのままその割合の中小企業が赤字であるということです。
なぜ、こんなに赤字の割合が多いのでしょうか?
もちろん、この中には、休眠会社や整理中の会社も含まれているでしょう。
したがって、まともにやっている会社の赤字割合はもう少し低いのでしょうが、それでも私の感覚的には、60%以上の会社は赤字だと思います。
景気や円高や産業構造の変化など、外部要因もあるでしょう。
でも、それが本当の原因ではありません。
その証拠に景気が良かった、バブル期の昭和の終わりから平成の初めでも、赤字割合は50%前後あったのです。
景気が良くても、半分の会社は赤字だったのです。
景気やデフレの影響は、せいぜい20%というところです。
赤字の原因は、誤解を恐れずに言えば、経営者の意識、考え方の問題ではないでしょうか。
「何が何でも黒字にする」、「利益を出して、いい会社にしていく」という意識が欠如している経営者が多いのです。
税理士として30年間、中小企業経営者を見てきて、本当にそう思います。
業績の上がらない中小企業経営者の最もよくないところは、「数字に真剣に向き合っていない」ということです。
数字を信じていない、数字の力を信じていないのです。
この本では、中小企業経営者に、数字や会計の重要性に気づいもらいたい、という思いで書きました。
数字や会計の重要性に気づきさえすれば、そして数字を正しくタイムリーに活用できる体制を作りさえすれば、会社が黒字になる確率は、格段に高まっていくのです。
このメルマガをお読みの方は、もうそのことは良くわかっていると思います。
そのような気づきのヒントを70項目掲げました。
出版された折りには、是非、皆様もお読みくださいね。
また、周囲に広げていただければ、この上なくありがたいです。
では、1カ月後、何卒よろしくお願いします。
編集後記
昨日は、弊社のお客様の20周年・50周年記念のイベントに参加してきました。太鼓あり、漫才あり、三線演奏あり、踊りあり、演劇あり、そして最後は、出張歌声喫茶で締め・・・ものすごい盛りだくさんでしたね!
社員、お客様、業界関係者、そして町の方々も参加し、皆で楽しくやろう、という会社の皆様の気持ちが溢れ出た会でした。
楽しい会でしたね!この元気があれば、100周年も大丈夫!!頑張って欲しいですね!
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