実践!社長の財務
科目設定をいかにするか【実践!社長の財務】第354人号
2010.08.16
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
それにしても、株価は低迷し、円高が進んで何かすっきりしない気分ですね。上場企業の業績も良くなっているので、もう少し株価が上がっていいと思うのですが...。
夏休み明け、反騰を期待したいものです。
夏休みに海外行くには、この円高もいいのでしょうが。。。。
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!
科目設定をいかにするか
自社の勘定科目をどのように設定するか、それにはいくつかの要素があります。たとえば、次のようなことです。
・外部報告用(決算書用)の科目
・社内月次報告用の科目
・詳細な分析用の科目
・特別なプロジェクト用の科目
月次決算などアウトプットの活用目的によって、どの程度の詳細さが必要かで、違ってきます。
この科目設定は、結構重要です。
というのも、一度決めたら継続して使用し、安易に変えない方が良いからです。
それは1つには、処理を間違えにくくするためであり、さらに重要なのは、各月・各期の比較をしやすくするためです。
科目がしょっちゅう変わっているようでは、月次推移や年度比較が困難になってきます。
したがって、科目設定は、じっくりと検討し、慎重に決めておくことが大事です。
上記の要素で、まず重要視するのは、社内月次報告用の科目です。
会計の目的は、まずは何と言っても「経営に役立てること」です。
それは、月次(あるいは日次・週次)で、会計のアウトプットをいかに活用するか、ということです。
その活用がしやすい勘定科目に、なっていなければなりません。
そのためには、ある程度の細かさが必要でしょう。
たとえ多少科目が多くなったとしても、月次損益などを見てその内容がよくわかる科目体系・科目名にしておくこと、です。
ただし、あまり細かくすると、外部報告用(決算書用)の科目としては、相応しくなくなってきます。
この場合には、会計ソフトの「科目統合-決算書用科目の設定」機能を使うといいでしょう。
大抵の会計ソフトには、付いている機能です。
通常の会計処理では、細かい勘定科目にしていても、決算時には複数の科目を統合して、決算書用科目として表示することができます。
なお、通常の勘定科目名については、あまり特殊な科目名を付けることは避け、世間一般的に認知されている科目名を使用しておいた方がいいでしょう。
決算や外部報告には、その方がわかりやすいからです。
編集後記
お盆ですね。今週も前半くらいは、都内はすいているでしょうか?
今週は、少しゆったりした気分で仕事したいですね。
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