実践!社長の財務
新規事業にお金をかけ過ぎていないか【実践!社長の財務】第817号
2019.07.01
会社やお店、あるいは新規事業を始めて、うまく行かないケースは、やはりお金をかけ過ぎてしまっているのが原因、ということが多いですね。
設備や店舗などの初期投資や、人件費、広告宣伝費、家賃や維持管理費などの、毎月発生するコストに、です。
設備を豪華にし過ぎてしまった、意気込んで格調高いものにし過ぎてしまったため、イニシャルコストも運営コストも高いものになってしまった。
形ができてしまうとなかなか軌道修正ができない、ということになってしまいます。
特に新たに事業を始める場合は、その事業をいかに早く採算が取れるものにするか、ということが重要です。
そのためには、イニシャルコスト、運営コストをできるだけ下げて始めることが重要です。
一旦始めれば、コストは計画どおりに出ていきますが、売上はまず、計画どおりには行きません。
始める時は希望一杯ですので、どうしても高めの計画になってしまうからです。
何度も何度も、当初立てた計画、営業方法、取り扱い商品などを試行錯誤しながら変えて、何とか採算を取れるようにしていくのです。
その時に効いてくるのがコストですね。コストが低ければそのような変更に耐えていくことができます。
今は大きな会社になったところでも、一番最初に始めた時には、徹底的にコストを絞って始めたところが多いのではないでしょうか?
実際、私が設立当時から見ている会社で、今、業績がいい会社は、思い出してみても、そういうところが多いですね。
最初からお金をたっぷりつぎ込んでしまった会社は、なくなってしまっているか、離れてしまったところが多いように思います。
私自身も独立当初は、先輩の自宅にタダで事務所を置かせてもらって始めていましたね。そう言えば…(笑)。
実は、私どもが毎月やっているビジネス交流会の7月例会では、現在、正にそれを実践している方が、講演をします。
その方はラーメン店でそれを実践しているのですが、自身で始めた居抜き、小予算で開業して、2店3店と増やしていくビジネスモデルをまとめ上げ、そのプロジェクトを展開しています。
ラーメン店だけでなく、様々な業種、業態にも応用できる考え方、ノウハウです。下記にご案内していますので、お時間の合う方は、是非、ご参加いただければと思います。
━━━【講演会のご案内】━━━━━━
■「新スタイルのラーメン店開業モデルに見る小予算起業法」
講師:(株)メントレプレナージャパン 代表取締役 矢田裕基 氏
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講師の矢田氏は、叔父の会社を救うため、20代で多額の借金をして脱サラ起業をしました。
そこで始めたのが、ラーメン店(個人店)と、コンビニ(フランチャイズ加盟)です。両方の業態を実際に経験して、その経験と知識を活かして、新スタイルの開業モデルを作り上げました。
ラーメン店に限らず、独立を考えているサラリーマンの方、新規事業を始めようという会社の方、既存事業の立て直しをしようとしている方などに大変参考になる考え方、ノウハウです。
是非、ご参加ください。
●日時
2019年7月16日(火)受付開始18:00~
講演会18:30~20:00 その後、懇親会もあり
●場所
ホテルローズガーデン別館2Fローズルーム
丸の内線「西新宿」駅1分 西新宿8-1-3
●講演会費
3,000円(TMBC会員は無料)
※詳細およびお申込みは下記から
→ http://www.tmbc.co.jp/schedule/index.html
*主催:東京メトロポリタンビジネス倶楽部(TMBC)
編集後記
7月に入りました。令和に入った今年もあっという間に半分が終わってしまったということですね...。昨日は、欧州からいらした知人を1日東京観光でご案内しました。主として妻が話してくれて助かりますが、夜の会食が終わったらどっと疲れが出ましたね(笑)。
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