実践!社長の財務
良いお客様とは?【実践!社長の財務】第821号
2019.07.29
自社にとって良いお客様とは、どのようなお客様でしょうか?
当社と考え方が一致して、当社のサービスや製品を気に入ってくれて、共に喜びを分かち合えたり、共に発展していけるようなお客様であると、いいですね。
いろいろな考え方があると思いますが、こと売上や利益など、お金に関してはいかがでしょうか?
たくさん買ってくれるお客様、価格にうるさいことを言わず当社の売りたい価格で買ってくれるお客様、納期に融通が利くお客様...など様々かと思います。
ただ、一番良いと思うお客様とは、支払期日までにきちんとお支払いいただけるお客様ではないかと思います。
それもできるだけ早く支払ってくれるお客様は、本当に助かりますね。
たくさん買ってくれても、言い値で買ってくれても、支払がルーズであれば、それは決して良いお客様とは言えないでしょう。
最終的に回収までできて、初めて本当の売上と言えるのです。
期日どおり支払ってくれるかどうかは、もちろん資金繰りの面からも大事なことですが、それ以上に、お客様が会社であれば、その会社の姿勢や考え方がそこに表れている、ということが重要です。
決められた約束をしっかり守る、そのために会社の体制をきちんと整える、相手の会社に迷惑がかからないようにする、これはビジネスの基本ルールです。
その基本ルールを守ろう、という気がない会社とつき合っていると、どこかで大きな問題が生じる可能性が大きいですね。取引上のトラブルが起こったり、最終的に回収不能になってしまったり。
それはその会社の考え方や姿勢が原因となっているので、支払いの状況を見ていれば、ある程度わかります。
その意味で支払いが悪いところは、今後の取引きを慎重にしておく必要がありますね。
逆に言えば、支払いをしっかりしていないと、得意先からそのような目で見られる、ということです。
一、二度支払いが遅れても、表面的には何ともないかも知れませんが、得意先の方では要注意会社になっており、取引条件的にも悪くなっているかも知れません。
人の振り見て我が振り直せ、ではないですが、そのような基本的なルールを守ることが、とても重要であることを、会社全体で認識しておくことが大事です。
編集後記
昨日は、丸1日税務の研修に参加していました。丸1日研修は久しぶりでしたが、どっぷり税務につかり、脳が疲れた、という感じですね(笑)。ただ、興味深いテーマだったので、のめり込んであっという間でした。いつになってもやはり勉強していくことは本当に大事だなと思いますね。
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