実践!社長の財務
部署ごとの「反省と次月予定」が大事【実践!社長の財務】第217号
2007.12.31
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
いよいよ、今年最後の日、大晦日ですね。
今年も1年間、いろいろお世話になりました。
考えてみれば、このメルマガも皆様のおかげで継続することができているんですね。
皆様が、読んでくれると思うから、毎週書き続けることができています。
そして気がついてみると、ものすごい量のコンテンツが出来上がっています。
このメルマガだけでなく、これを書くために集めた情報や、付随的に作った資料などもあります。
是非、来年はこれらを活かして、小冊子や書籍などにまとめたいな、と思っております。
来年も是非、よろしくお願いします。
ということで、今年最後の「実践!社長の財務」いってみましょう!
部署ごとの「反省と次月予定」が大事
『会計理念経営』10カ条の続きです。
第7条 月次決算は、その後の行動に結びつけることが重要である
・・・それができる詳細さ(科目・部門)が必要である
・・・各部署ごとに、反省および次月予定を立てさせる
先週も、この第7条をやりましたが、第7条の・・・2番目のことについて、今回はお話したいと思います。
月次決算を、経営に活用していくためには、経営者と経理だけはなく、会社全体、社員全体に落としていく必要があります。
それが、部署ごとの「反省と次月予定」です。
すなわち、部署ごとに月次の結果を出し、その結果を踏まえて、次月の予定を立てていく、これを繰り返しやっていくこと、が大事ということです。
「反省」を経営にいかしていくためには、計画や予定と実績を比べることが有用です。
もともと、こうしよう、という計画を立てておいて、それに対して実績はどうだったのか、
予定通りできなかったとしたら、何が原因だったのか、
では、それは今後はどのようにしていくのか、
ということにならないと、反省を活かしていくことができません。
具体的には、
1.まず、部署ごと、および会社全体の年初計画(年間)を立てる。(期首)
それを、月次推移にブレークダウンしておく。
2.毎月においては、部署のリーダーは、年初計画を踏まえて、また、前月までの実績も踏まえて、当月の数値の予定を立てる。
これが、実は重要です。予定を立てることが。
年初計画は、期首前に作っていますが、実際に時が経過していけば状況は当然変わっていきます。
年間を通した計画を持つことは大事ですが、各月の具体的な数値は当初計画したものでは、現実と違ってきてしまうのです。
年初の年間計画だけでなく、今月の数字の予定を、リーダーは毎月立てていくことが、大事なのです。
3.そして、もう1つ大事なことは、数字の予定だけではだめだ、ということです。
具体的にどういう行動をするのか、その行動計画も立てなければなりません。
行動計画というと、難しそうですが、次の2つの点に絞って立てればいいのです。
A:売上を最大にするには?
B:経費を最少にするには?
上記のAおよびBを、各部署はどのように取り組んでいくのか、その具体的な行動を上げていけばいいのです。
部署の目標が、利益であったとしても、上記ABを両方行なえば、必ず利益が出てきますよね?
利益を出そう、と思うよりも上記AB、すなわち売上最大・経費最少をやった方がいいのです。達成しやすいです。
4.そしてこの立てた予定を、実績の数値と、実際の行動の結果と比べていくわけですね。
そこで、また反省が出て、翌月の予定(数字と行動)につながっていくのです。
これが、「各部署ごとに、反省および次月予定を立てさせる」ということです。
会計を良くしていくことにより、会社を良くしていく、ということは、このような地道なことを、毎月やっていく、基本的には、こういうことしかないのでは、と思っています。
編集後記
実は、このメルマガが配信される頃は、スキー行ってるんですね。
今日は予約配信で、大晦日の気分で書いています。やはり北海道のスキーは、最高です!(なんて、まだ行く前ですが)
ということで、今年1年、ご愛読ありがとうございました!!良いお年を!
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