実践!社長の財務
会計から変えていく理由【実践!社長の財務】第201号
2007.09.10
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日から201号。装いも新たに行きたいと思います!
(見出し部分を変えていますが、気がつきましたか?)
そうです。
「業績をアップしたいのであれば、まずは会計から変えろ!!」
これをテーマにして行こうと思っています。
といっても、書いていくことは基本的には今までと同じ路線であることには違いありません。
「会計は結果である」と思われるかも知れませんし、実際そう言われています。
でも、私は実はそうではないのでは? と思っているのです。
確かに利益はやってみなければいくら出るかはわかりませんが、
会計の取り組み方がしっかりしているところは、「利益が出る確率」が高いのです。
逆に言えば、会計がしっかりしていない会社は、あまり利益が出ないのです。
これは、結果ではないですよね。相関関係がありそうです。
最初から、かなり決まっているのです。
なぜ、そうなのか?
では、どうしておけば、利益が出る確率が高くなるのか?
正直、確率というよりも、会計を良くすると、「確実に利益は高くなる。」と思っています。
そんなことを、実例も含めて書いていきたいですね。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
会計から変えていく理由
冒頭にも書きましたように、「なぜ、会計を良くする=真剣に会計に取り組むと、会社は良くなっていくのか」を少し考えてみたいと思います。
会計は、様々な企業活動、そこに所属する社員の行動の結果を反映しています。日常の活動が数字にはねかえってくるわけです。
その最終結果が、B/SやP/Lなどの財務諸表に表れてきます。
私たち会計の専門家は、会計の状態を見れば、その会社がどういう会社かが、おおよそ想像がつきます。
詳細まではわからなくても、かなり想像がつきますね。
仮払金や立替金、貸付金などが多ければ、かなりいい加減な、ルーズな会社かな、とか、
売上や粗利に対する人件費率を見れば、社内がピリッとしているか、ダラダラとしているかも、想像がついてきます。
これは決して会計の専門家でなくても、B/SやP/Lをよく見ていれば、誰でもわかることです。
企業の活動、社員の行動の最終結果が会計数字に表れるわけですから、数字をじっくり見ていれば、そのプロセスも想像できてくるのは、言ってみれば、当然なのです。
であれば、逆転の発想で、結果の数字を良くしていこう、こういう数字、こういう構成、このような比率を目指していこう、と、結果を先に決めてしまってはどうでしょうか?
そうすれば、当然、そのようになるように、行動を変えていかなければなりません。
これが、企業が経営計画を立てる意義でもあるわけです。
経営計画までいかなくても、想定した財務諸表を実現するために日常の行動をちょっと変えていけば、できることも多いのです。
たとえば、先ほどの仮払金などは、
「仮払い経費の精算は、毎月15日に締め、18日までに提出し25日の給与振込と一緒に精算する。それ以外は認めない。」
と決めて、皆が実行すれば、あっと言う間に滞留の仮払金はなくなってしまうのです。
それによって、皆の行動も変わってくるはずです。ルーズではなく、メリハリのある行動に変わってきます。このことは、他の営業活動などにも、いい影響を与えていくでしょう。
このようなことは、会社の中で探せば、たくさんあるはずです。会計から発想して、企業活動や社員の行動を変えていく、即座に数字で検証する。
これが会計を良くすると会社がよくなる・・・ということの1つの面だと思います。
そして、会計から発想することの良いことは、提案する改善活動は、必ず数字を良くする方向になる、ということです。
数字を見ながら考えるのですから、当然そうなります。
会計から変えていくことにより、実行すれば確実に利益や資金繰りがよくなってくる...
これは、最速の業績改善活動ともいえますね。
編集後記
少し今日のメルマガは雰囲気が変わったでしょうか?
購読者数の表示は、やめました。
購読者の数に関係なく、気にすることなくやっていきたいと思うからです。
購読者があまり増えないので、見たくない、というのもありますが(笑)
さて、でも今回のテーマは、どこまで書き切れるか、自分でもチャレンジです。
会計から会社を良くしていく、というのは私のテーマですが、果たして全部それで言い切れるのか、どこまで言い切れるか、やってみたいと思います。
是非、ご意見や助言等、あるいは感想等ありましたら、メールください。
誠心誠意返信させていただきます。
では、今後ともよろしくお願いいたします。
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