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電子決算公告は、営業ツール!?【実践!社長の財務】第133号

電子決算公告は、営業ツール!?【実践!社長の財務】第133号

2006.05.22

おはようございます。税理士の北岡修一です。

今日は時間がないので、早速本文へ!

ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

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■□  電子決算公告は、営業ツール!?
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決算公告については、今年の4/17配信、128号で基本的なこと、私の考え方などを書きました。
まだ、読まれていない方は、そちらの方も、是非お読みください。

★バックナンバー → http://www.mag2.com/m/0000119970.html
 

ところで、公告の方法については、官報、日刊新聞、自社HP、電子公告などの方法があります。

消極的だけども、とりあえずやらなければいけないので、ということであれば、官報に掲載するのが一番無難かも知れません。

中小企業の場合、官報であれば、貸借対照表の要旨のみを掲載すればよいからです。

現金預金、売掛金、有価証券・・・といった、個々の科目まで表示する必要はありません。

さらに、官報であれば、掲載は1日のみであり、またそれを見ている企業人、会社はほとんどないのではないかと思われるからです。

要は、出してもほとんど見られない、目立たない、ということですね。

ところが、HPや電子公告の場合は、貸借対照表を省略して載せることはできません。すべてを掲載します。

紙面のような限りはないからですね。

また、この場合は、5年間掲載しておく必要があります。
さらに、会社登記簿謄本には、掲載場所のURLを表示しておく必要がありますから、誰でも見ようと思えば見れることになります。

官報でやるか、電子公告でやるか、これは経営者の考え方で選択すれば良いと思いますが、
ただ、せっかくやると、決断するのであれば、嫌々ではなく、前向きな考え方でやった方がいいのではないでしょうか?
すなわち、決算書を前向きに活用するということです。

まずは、実際に電子公告を見てはどうでしょうか?
いろいろな会社が、電子公告サービスをやっておりますが、その1つ、帝国データバンクの、電子公告サイトは、下記のところです。

★帝国データバンク決算公告 → http://www.tdb.co.jp/kessan/

この中から、是非、任意の会社の決算公告を見てください。
 
企業名や住所、フリーワードで検索できるようになっています。
また、五十音順に掲載会社がリスト化されています。

私も見てみましたが、意外とあっさりと、無造作に決算書がPDFで掲載されていますね。

こんなものなのかと、思うくらいです。
何も決算公告といって、覚悟を決めて悲壮感をもって、やるようなものではないですね。
(見慣れた決算書以外の何ものでもないので、当たり前ですが)

これを見ていると、もう少し気軽に、決算公告をすればいいのかな、と思います。

そして、面白いのは、決算書だけではなく、会社の住所、TEL、HP代表者、そしてPRメッセージなども、載せられるようになっているのです。

さらに、帝国データバンクですから、会社情報も有料ですが、連動して見れるような状況です...

決算公告サイトというよりも、企業のPRサイトですね。

これに、財務の裏づけ(決算書)まで出ているのですから、これを見て仕事を発注しよう、なんていう利用の仕方がこれから増えてくるんじゃないかと、思います。

私が頼む方であったら、そういう情報があるのであれば、見てから仕事を発注したいですね。

決算書を公開している企業は、信用できますね。
さらにこれに会計参与がついていれば、もうバッチリです。

ということで、決算公告を後ろ向きに考えるのではなく、
せっかくやるのであれば、是非、営業ツールとして考えてみてはいかがでしょうか?

編集後記

先週は、5/16-19まで、会社法セミナー三昧でした。
今後は、この分野をもっともっと、勉強、事例収集などをしていきたいと思っています。

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