実践!社長の財務
内部留保を作った方が勝ち!【実践!社長の財務】第489号
2013.03.18
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
ようやく確定申告の時期が終わりホッと一息ですが、その間もなく、3月決算の年度末に入っていきます。
3月は決算を迎える会社が多いですから、駆け込みでいろいろ慌ただしいことも多くなりますね。
皆様、追い込み頑張ってください!
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
内部留保を作った方が勝ち!
うちのお客様で建設業の方がいるのですが、小さい会社なのですが、何十億もの内部留保を持っている会社があります。
社員は10人くらいなので、これだけの内部留保があれば、ちょっとやそっとの不況が来ても、つぶれることはありません。
軽く乗り切ってしまいます。
なぜ、これだけの内部留保を持つことができたのか?
弊社も途中から関与したので、詳しくはわかりません。
まず1つ言えるのは、社長がとても数字に強い、ということですね。数学が得意とかそうではなく、経営的な数値感覚に優れているのです。
新たな現場の案件が来たら、ざっと見て、一瞬のうちに採算を計算してしまいます。
多くの物件を扱ってきたから、見ただけで採算がわかってしまうのですね。
それで、何%以上なければやらない、あるいは、何%以上にするにはどうしたらいいのかを、考えて受注する。
建設業に限りませんが、これができないと、なかなか利益を上げることはできませんね。
いろいろな社長を見てきましたが、儲ける社長というのは、本当に採算計算が早いです。
儲かる事業と儲からない事業が、あるのではなくて、
儲かる社長と儲からない社長が、いるのですね。
儲かる社長になるためには、その訓練をすることです。
他の事業であっても、たとえばレストランに入った時でも、このレストランは儲かるか、儲からないかを計算してみることです。
メニューの料金から、客の入り具合から、場所柄家賃はどれくらいか、人はどの位必要で人件費はいくらくらいかかるか、
などをザッと計算して、儲かるのか儲からないのか、を計算してみることですね。
そういうクセをつけておくと、自分の事業でも、さっと採算をシミュレーションすることができます。
さらに、儲ける社長は、経費に厳しい、という特徴がありますね。見栄などあまり気にしていないのです。
本社や備品など儲けに直接つながらないもの、ムダなものにはお金をかけません。でも、かけるところはかける。
それがどこかが、よくわかっている社長が儲かる社長だという気がします。
まだ、内部留保を貯めるには税金を払わないといけませんが、ムダな税金は払わない、という意識が非常に強いですね。
投資をするのなら、できるだけ償却が取れるようにする、経費で落とせるようにする、不良な在庫や資産はできるだけ載せない...等々
ただ、内部留保を貯めているのですから、払わなければいけない税金は払っているのです。
ギリギリまでの努力はするが、それ以上は、次に目を向けて払うものは払う。そうしないと内部留保は貯まっていきませんね。
その線引きがきっちりできている社長が、内部留保を貯めているわけですね。
ムダな税金は払わない、ということ。ここは、私たち税理士がしっかりやっておかないといけませんね。
過度な節税は、会社にマイナスをもたらしますが、ムダな税金を払わない、という考えは必要です。
要はバランス感覚が大事、ということですね。
そういう感覚が儲かる社長には、備わっているのだと思います。
編集後記
昨日からうちにホームステイの高校生がきました。なかなか意思疎通するのは大変ですが、根が明るくていい子なので、話していても楽しいですね。これから5ヶ月くらいいますがどのような変化が家庭に起こってくるか、楽しみですね。
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