実践!社長の財務
強い会社にするための指標【実践!社長の財務】第486号
2013.02.26
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
2月も今週で終わり。12月決算法人というのは、3月決算に次いで多いので、まだまだいくつかの申告が残っています。
1月・2月というのは、仕事をする日数が少ないので、どうしてもつまってくる感じですね。
今週、2月最後の追い込み、頑張っていきましょう!
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
強い会社にするための指標
このメルマガは、財務アプローチで、強い会社・儲かる会社を作る、ということを目指してやってきています。
強い会社とは、ちょっとやそっとではつぶれない会社です。
円高やリーマンショック、あるいは不祥事に巻き込まれたり、会社を経営していれば、様々な出来事や事件が起こります。
そんなことがあった時でも、簡単にはつぶれない、それを凌ぐことができる会社の体力をつけておくことが大事です。
それが会社を強くする、ということです。
そのためには、自己資本を充実させておくことです。
使える換金性の高い資産を、多く持っておくことです。
その目安になるのが、自己資本比率です。
この自己資本比率を、まずは30%を目指してください。
これが最低限の数値です。
30%くらいの自己資本比率がないと、資金繰りは安定しないものです。何か事があると、急に苦しくなったりします。
銀行の見方も、30%が1つの判断基準になっています。
ただし、30%行ったからといって、それで満足してはいけません。とりあえずそれで、最低限をクリアした、ということです。
次は、50%を目指してください。
50%以上あると、資金繰りが非常に楽になってきます。これは、自己資本比率10%くらいから、70%以上まで引き上げていった、ある経営者の実体験でもあります。
その経営者曰く、自己資本比率が40%くらいになった時に資金繰りが少し楽になったと感じたと。
そして、50%を超えると、ものすごく楽になったことを実感できたと、そう言うのです。
机上の理論よりも、経営者の実体験の方が、納得性があると思います。
是非、資金繰りの安定感のある自己資本比率50%以上を目指してください。
さらにその上は、80%と言っていますが、これはもう無借金で、高収益体質の会社でないと、なかなか実現できないですね。
無借金経営を目指すのであれば、そこまでを視野に入れておいてください。 30→50→80 です。
ただし、自己資本比率さえ上げればいい、というものではありません。
会社を本当に強くするのであれば、中身を充実させた上で自己資本比率を高めていく必要があります。
それには、スポーツ選手が体を鍛えるために負荷をかけるように、
会社にも負荷をかけて鍛えていくことです。
会社の負荷とはどういうものか、それは来週お話したいと思います。
編集後記
昨日は、姪の結婚式でした。某ホテルで、100名もの人が集まって、賑やかな結婚式でした。クライマックスはやはり最後の娘から両親への手紙の朗読ですね。「泣くなよ!」と言って弟を送り出したのですが、ダメですね。やっぱり。もう最初のひと言から目を真っ赤にして、顔をゆがめてましたね。
でも、いいものですね。本当に幸せな気持ちをおすそ分けしてもらいました。
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