実践!社長の財務
営業の数字と経理の数字を同じにしていく【実践!社長の財務】第480号
2013.01.14
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
正月1週間経っての3連休、年明けからエンジン全開でやってきた人には、ちょっと一息いい休みですね。
連日新聞は、税制改正の話題が多く取り上げられていますね。今年度は、短期間での税制改正論議です。
どうやら1月24日にはまとめるようですが、そんなに早くできるのだろうか、検討不足でいい加減な税制にならないだろうな、とちょっと心配です。
給与を増やすと法人税を減税する、などの案が出ていますが、いいことだとは思いますが、増やせないところは、恩恵を受けることができない...
そう簡単に給与を増やせる会社は少ないので、根本から景気を押し上げる税制を考えて欲しいなと思います。
ということで本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
営業の数字と経理の数字を同じにしていく
皆様の会社では、月次の数字はいつ頃出ていますか?
月次決算を経営に役立てようとするならば、やはり5日くらいまでにはできていないと、真に活用はできないのではないでしょうか?
5日にでき、それ以降に月次の会議をするのであれば、当月はあと、25日を切っています。
前月の反省に基づいて、当月の行動を決めていくのであれば、数字はできるだけ早く出して、早く行動計画を決めていく必要があります。
もちろん、正式な月次決算が出なくても、営業部門が独自に集計した数字で、月初に営業会議を行っている会社も多いでしょう。
ただ、そこで出されている数字と、経理から出される月次決算の数字は、往々にして違うことがよくあります。
どうも傾向を見ていると、営業が出す数字の方がいいケースが多いですね。
営業は少しでも早く売上を立てたいでしょうから、契約した、見積りを発行しただけでも、売上を立ててしまうことがあったりします。
その点、経理は慎重ですから、きちんと出荷されてからなど売上の計上が遅く(それが正しいのですが)なってしまいます。
基本的には、営業が出す数字も、経理が出す数字も同じでなければいけません。それによって、経営判断がくるってしまうからです。
営業が使う数字は、どちらかというと管理会計、経理が出す数字は財務会計に基づいています。
これらが、まったく別に、独自に動いていることが多いですが、あまり感心できません。
これらをいかに、同じ処理の中で、同じ線上で行っていくか、これを考えていかないといけないですね。
そのためには、場当たり的にやっていてはだめです。
会社の数字の流れ、集計の仕方、会計の仕組みを、経理部、営業部、関係者の人が集まって、話し合い、基本的なところから作っていかないといけないですね。
全社共通の認識を持つことが、必要です。
しかもその数字が、会社が最終的に作成する決算ベースに合っていないといけません。
これを作り上げていく過程に、皆が参加することによって、会社の数字に対する意識レベルが上がっていくことになります。
是非、そのようなしくみを、会社に入れて欲しいですね。
編集後記
外は何だか雪になってきました。
最初はみぞれ混じりで、積もらないかと思っていましたが、意外にもしかして、積もるかも。あまり降ると明日が心配になってきますが...
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