実践!社長の財務
月次報告をやる意義とは【実践!社長の財務】第895号
2020.12.28
私ども税理士法人では、月次の顧問契約をしている会社には、基本は毎月訪問しております。
私がスタッフと一緒に行くところも、数件あります。
基本は皆がやってくれているので、私が行かなくても、しっかりできているのですが、恒例で(笑)、私が付いていくところもあるわけです。
毎月お伺いして何をするか、税務や会計のチェック、相談、細かい指導など、いろいろありますが、私が参加するのは、月次の報告です。
報告の仕方は、お客様によって様々ありますが、共通しているのは、次の3つです。
・月次推移表
・前期対比
・計画対比
やはり月次では、損益が中心になります。
前月はどうだったか? その前や前期と比べてどうか?今期の各月は、どのように推移してきているか?増減の要因は? なぜ、その費用が増えたのか、一時的か固定的なものか...
などなど、前月の実績や今期の推移について、報告したり、内容を聞いたり、問題があるかどうかのディスカッションを行います。
さらには、計画との対比、当月(翌月)はどうなるか、このまま行くと今期はどうなるか、その中での課題は?
などを話します。
おそらく私たちが訪問して、上記のように討議する内容は、社長や会社の方は既にわかっているはずです。
どうしても訪問するのは10日過ぎであったり、20日頃になっていたりするからです。
それでも、ずっと継続して関わらせてもらっているのは、意味があるからだと思っています。
たとえば、次のようなことです。
・改めて会計の専門家を交えて、現況を確認したい
・自分たちの見方が間違っていないか、確認したい
・その数字について、外部から意見やアドバイスをもらいたい
・専門家もまじえた、月次の会議を実施すること自体が重要だ
・・・
会社の方が、本当のところどう思っているかは、わかりませんが、想像で書いてみました。
ただ、意外と社内で、月次について突っ込んだ報告や会議がされていない会社もあるようです。
そのような場合には、私どもが行ったときに、幹部社員を集めて、月次会議をする、外部が入っているのである程度緊張感をもった会議ができる、
という意味もあるのではないでしょうか?
いずれにせよ、多少形式的であっても、どんな形でも毎月、数字を見て討議をする、共有する、今後のことを考える、これを「継続していくこと」に意義があるのではないでしょうか?
このように継続してやってきたところは、このコロナ禍においても、様々な対策を立てながら、生き延びてくることができています。
少しずつでも、成長してきています。
是非、今後とも、そのようなことを継続していきましょう。
ということで、今年もこれが最後の号ですが、来年も引き続き、ご愛顧のほどをよろしくお願いいたします!
編集後記
いよいよ今週で、今年も終わり新しい年の始まりですね。
今日が、仕事納めの会社も多いかと思います。
今年は思いもよらぬコロナ禍に遭遇し、会社の在り方、仕事の仕方もずい分変わった会社もあるかと思います。
常に変化というものは起こると考え、自らも会社も変えていく必要があると、感じた1年でした。
是非、来年がすばらしい1年になりますよう、また、皆様の会社が益々成長発展されますよう祈念しつつ、本年も最後までお付き合いいただいたことを、心から感謝いたします。
良いお年をお迎えください。
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