実践!社長の財務
形式的にせず成長発展のために行う【実践!社長の財務】第916号
2021.05.24
今の時期、日本で最も多い決算月、3月決算の決算がほぼまとまって来ている時期ですね。
決算がまとまれば、取締役会、株主総会で承認していくという流れになります。
ただ、中小企業の場合はあえて実際に株主総会をするというのは少ないですね。取締役会ですら、ほとんどやっていない会社も多いです。
株式はほぼ社長と同族が持っている、オーナー会社が多い、家族経営が多い、ということもあるかと思います。
確かにこれらの会議は、形式的になっている場合も多く、忙しい中やってもあまり意味がないかも知れません。
オーナー社長などは、特にそう思っているかも知れませんね。全部自分が決めてやるから、いいと。
ただ、これらの会議が決して無駄であるとは言えません。法律で決まっている、というのもありますが、これらに真剣に取り組むことによって、企業の成長につながっていくからです。
これらの機関決定があるから、しっかりとした決算を行う、会計や税務面でも漏れや不正、公私混同がないようにする、経営計画をしっかり作って、検証を行う。
やはり、このようなことを会社に習慣づけることによって、会社は一段階上の会社になっていくことができます。
その中で、人も成長していくでしょうし、何よりも自社の目指していることが、会社全体に伝わっていくのではないでしょうか。
形式的なことをやってもしょうがないと、毛嫌いするよりも、そういうものを活用して、どのように会社を成長発展させていくか、考えた方が良いと思います。
特に取締役会などは、形式的にせず、会社の夢や目標を達成するための場、と考えて、自由闊達な議論ができるようにしていくと良いと思いますね。
編集後記
オリンピック開催の是非、様々な意見が出てきていますね。
それぞれ真っ当な意見かと思いますが、ただ賛成反対というのでは、賛否噴出になってしまいます。具体的にどのような対策を取ってやるのか、それがはっきりしない中での賛否では、意味がないのではと思いますね。早く具体的なやり方を明確にしていった方がいいと思います。
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