実践!社長の財務
数字を定期的に見て、話す【実践!社長の財務】第922号
2021.07.05
ビジネスにおいて、様々な場面で数字を把握しておくことは大事です。
特に経営者は、会社を安全に経営し、成長発展を目指していくわけですから、会社の状況がどうなっているかの基本的な数字は、頭に入っていなければいけません。
会社を必死で経営しているわけですから、頭に入っていて当然、と思われるかも知れません。
ただ、それには、常に数字を見て、確認して、話すということをやっているからではないでしょうか。
できる経営者と話すと、売上はもちろん、経費の全体、人件費や、広告費がどのくらいかかっているか、それぞれの割合はどうか。
会計の数字だけでなく、販売数や、地区別、商品別の数字や、受注状況から歩留まりなど、細かい数字まで話しに出てくるので、ビックリします。
これだけ経営するのに重要な数値を押さえていると、聞いていてとても安心しますね。
この会社は大丈夫だな、安心して見ていられるな、と思います。実際、業績も非常に良いことが多いです。
どの数字が大事かというのは、経営者によって違いますね。もちろん、基本的な売上や利益などに関わる数字は共通でしょうが、
うちの会社の経営の”キモ”はこれだ、というのは社長によって違います。そこは経営者の感性というものではないでしょうか。
いずれにせよ、基本となる数字は頭にしっかり入れて血肉化することです。
そのためには、決めた数字を、毎日、毎週、毎月など、定期的に見ること。
そして、私が大事だと思うことは、それを話すことです。
会議の場で、幹部や社員に現状を説明したり、目標数字を語ったりです。
あるいは、銀行や税理士などとの打ち合わせで話したりすることです。
話す、発信することによって、見たもの確認したものが、頭に定着していきます。
書くのもいいですね。
よく、目標に対して実績がどうだったか、毎月自分で記入していく、なんてことをやる会社もありますが、これは、数字を頭の中に定着させて、常にその数字を意識して仕事ができるようにするためでは、ないでしょうか。
定期的に数字を見て、確認して、それを話して、脳に定着させ、それを武器に営業をする、経営をしていく、これが非常に重要であると思います。
編集後記
7月1日、今年の路線価が発表されましたね。
今年は一律の傾向というよりも、上がったところもあるし、下がったところもあるという、コロナの影響の受け方の差が出た、という気がします。
路線価については、上記の「相続対策メルマガ」で今週お話しようと思うので、よろしければお読みください。
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