実践!社長の財務
事業をやるなら小さくても法人で【実践!社長の財務】第959号
2022.03.21
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
3連休、皆様どのようにお過ごしでしょうか?
私どもは3月15日までは、1年で最も繁忙になる確定申告がありますので、それが終わってちょうど良い休息の3連休という感じですね。
確定申告では、個人事業の方などもいますが、当社では個人事業は非常に少ないと思います。
不動産賃貸業は個人が多いですが、それは別にした通常の事業所得の場合です。
なぜ少ないかと言えば、なるべく法人化するようにしてもらっているからです。
私は事業をやるなら、法人ですべきと考えています。税制のことなどもありますが、それが主ではありません。
事業と個人の生活は、切り離した方がいい、と思っているからです。
個人で事業をやっていると、事業のお金と個人の生活部分のお金が区別しにくくなります。
収入から経費を引いて残ったお金から、生活費が出たり、遊びのお金が出たり、事業のためのお金も出たりします。
そうなるとどの部分が事業のお金なのか、個人の生活のお金なのか、わからなくなってきます。
もちろん、そういう区分けをしっかりやっていれば、個人事業であっても問題はないのでしょうが、制度的にある程度の強制力がないと、あいまい部分が残る、甘くなってしまいます。
一旦個人の生活部分に入ったお金というのは、なかなか事業の方には回しづらくなってきます。
結果として、事業が成長していく、という流れが作られにくい、ということになっていきます。
その点、法人が良いのは、明確に給与を決めて運営していくことができる、ということです。
生活部分はこの給与の中で行う、ということで明確に線を引くことができます。
その上で会社に残ったお金は、内部留保をして、会社の発展のために使ったり、万が一大きな損失を被ったときに備えることができます。
したがって、法人にしたのに、会社で残った部分のお金を、社長が個人的に使っている(いわゆる公私混同)のでは、会社にした意味がありません。
そうしたいのであれば、個人でやればいいですね。
法人にしたからには、事業と生活を明確に分け、会社に留保したお金は社長といえども決して手を付けず、会社のために使っていく、ということをやっていけば、会社は自ずと成長していくものです。
是非、会社の特性を活かして欲しいですね。
編集後記
昨日は娘の誕生日、今日は結婚記念日とお祝い事が続いています!
そして何よりも今日でマンボウも終わりですかね!
メルマガ【実践!社長の財務】登録はコチラ
⇒ https://www.mag2.com/m/0000119970.html