実践!社長の財務
株式の問題は早目に考え長期的に【実践!社長の財務】第972号
2022.06.20
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
先週は、株式評価の話をしました。
何人かの方から、反響をいただきました。
経営者の皆様は、やはり自社株の問題は、とても気になっているようでした。
自社株は将来、誰が引き継いでいくのが一番良いのか、考えておく必要がありますね。
子どもが後を継いでくれるのであれば、株式も子どもが引き継げばよいので、これは単純です。
後は、いつどのように引き継ぐか、という問題だけです。
ただ、最近は子どもが引き継がないケースが非常に多いので、経営者としては悩みが深くなっています。
経営を引き継がない子が、株式だけを引き継ぐと、また厄介なことになってきます。
非上場会社の場合には、やはり経営者が株式の大半を持つ、という形が良いですね。
株式を誰が引き継げば良いのか考えても、なかなか結論が出ませんので、面倒になって、そのまま放置してしまう、ということが多いように思います。
これは、今すぐの問題ではありませんので、どうしても直面する経営の問題の方が優先され、後回しになってしまうのは、致し方ないかとは思います。
ただ、やはり自社株の問題は、少し余裕のあるときに考えて欲しいと思います。
誰が将来経営を引き継いでいくのか、誰がどのくらいずつ株式を持っているのが良いのか、今の株主構成の問題は何か、等々です。
その上で、それをどのように移行していくかは、これは専門家に相談した方が、いいと思いますね。
先週話した株式の評価額や、移行の方法や時期、誰が誰に移行していくのか、専門的な知識が必要になってくるからです。
株式の問題は、株式だけの問題にとどまらず、会社や関連会社も含めたグループ全体の組織再編や、役員人事などもからめた問題になっていきますので、検討すべきことは多岐に渡ってきますね。
早目に考え、長期的な計画を作っていくことが大事かと思います。
編集後記
土曜日は日本酒の飲み比べのような会に行ってきました。
昼過ぎから、様々なお酒を飲み比べ、これは結構酔ってしまうかと思いましたが、意外と大丈夫でしたね(笑)。
あまりお酒は強い方ではありませんが、いいお酒と美味しい料理があれば、そうは酔わないということですかね。
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