実践!社長の財務
手形からの脱出【実践!社長の財務】第991号
2022.10.24
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
最近は、支払手形を発行している会社はずい分少なくなりましたね。
この10年内にできた会社は、まずないと言ってもいいくらいです。これは本当に良いことだと思います。
支払手形を発行しているのは、社歴の長い製造業や建設業が多いです。業界の昔からの慣習なのでしょう。
弊社にもそういう顧問先がありますが、できるだけ支払手形は減らすように言っています。
支払手形を出す基準を毎年上げて、少ない金額の支払は振込み支払い変えていくようにしています。
これを続けていくと、支払手形はどんどん減っていきます。
支払手形を出さなくても、他の方法で何とかなるものです。
なぜ、支払手形が減らすかと言えば、不渡りになる危険性が常にあり、倒産に至ることがあるからです。
未払金や借入金であれば、万が一払えなくてもすぐに倒産することはありませんが、手形は待ったなし、ということになります。
預金のやり繰りを間違えて、残高不足に気が付かなかっだけで、不渡りになる可能性もあるのです。
ずい分昔に、年末年始に残高不足に気が付かずに、休みで連絡が取れず不渡りになり、それをきっかけに倒産していった顧問先の会社もありました。
手形は金利がつかないから良い資金調達の手段だ、などと言われていた時期もありました。
その頃は手形を大いに活用していた時代だと思います。
今はそういう時代ではありません。金利も低いですし。
電子でもっとスピーディーな時代になってきましたね。
いまだに手形を出しているような会社は、計画を立てて早目にそこから脱出した方がいいですね。
編集後記
私どもで行っているビジネス交流会が主催で、11/15に講演会をやります。
講師は、私が起業したときの師匠でもある、山根 節先生です。
今は大前研一さんのビジネスブレークスルー大学の教授をやっています。
タイトルは、「かつてリスペクトされながら、GAFAを遥かに見上げる日本」です。
下記サイトに概要を書いていますので、興味ある方はよろしければ是非、ご参加ください。
→ https://www.tmbc.co.jp/schedule/index.html
読者で、山根さんをご存知の方も多いかと思います。
皆様に、久しぶりにお会いできることを楽しみにしています。
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