実践!社長の財務
近い将来の大きな債務【実践!社長の財務】第451号
2012.06.25
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
いよいよ今週、消費税増税決まるかどうか?
おそらく決まるんだと思います。
政界も風雲急を告げてきましたね。
いずれにせよ、早くこのモヤモヤした状況を、変えて欲しいですね。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
近い将来の大きな債務
先週行った、これからお客様になるかも知れない会社でのこと。仮にA社とします。
社長は、以前からよく知っている方で、いつもニコニコしていて、とても感じのいい方です。
社長の心配は、退職金をどうしようか、ってことです。
社員の退職金のことです。
A社は、社員30名弱の、機械販売・メンテナンスを業とする、典型的な中小企業です。
社員の平均年齢は、40歳に近づいてきているとのことですが、上の社員が結構引き上げている構図です。
近い将来、定年になる方が数名いる様子です。
A社は、この退職金について、今までほとんど考えてこなかったそうです。
退職金規定は作っていないし、
退職金準備のための積立預金や、退職金共済、生命保険なども、何もやってきていませんでした。
利益をあげても、税金を払うくらいだったらと、社員に配ったり、社員旅行に行ったりと、いわゆる節税対策をやってきたそうです。
その結果、A社には内部留保はほとんどないし、当然、余裕資金(預金)もほとんどありません。
世の中の流れでは、終身雇用が崩壊し、退職金も支給しない、その分毎月の給与や賞与に載せていく、そんな風潮もあります。
しかし、それは大企業でのこと。
中小企業に勤める人は、途中で辞めてもなかなか再就職先はないので、できるだけいたいのではないでしょうか?
まして、退職金の分を、毎月の給与に載せたり、賞与で出したりするなんてことは、できないでしょう。
そんな余裕は、ほとんどの会社がないと思います。
やはり社員が長く働いてくれたら、退職の時には退職金を出さざるを得ないと思います。
いや、社長の気持ちとしても出してあげたいでしょうね。
だから、退職金のことは、よく考えておく必要があると思いますね。
まだまだ、先だと思っていると、意外と近い将来に来るんです。
退職金支払いというのは、近い将来の、大きな債務なのです。
中小企業の社長は、あまり考えたくないので、先延ばししている社長も多いようですが、真剣に考えておいた方が良いのではないでしょうか?
このテーマについては、来週もまた取り上げたいと思います。
編集後記
読者を限定した(顧問先などを中心に)、濃密な情報を出す新しいメルマガを発行しようと考えています。
それには、自社配信でやろうと思って、適当なメルマガ発行ソフトを探していたら、エキスパート☆メールというのに行きつきました。なかなか良さそうなソフトです。
その開発会社の社長、自分でも毎日メルマガをやって、結構有名な方のようです。
その社長がやる、次のような面白そうなセミナーがありました。
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http://123direct.info/tracking/af/602856/YIwD1IvV/
どんな内容なのか?ちょっと行ってみようと思います。意外とこういう系、好きだったりして(笑)。
興味のある方、上記URLから覗いてみてください。
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