実践!社長の財務
会社を大きくしてはいけない?【実践!社長の財務】第444号
2012.05.07
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
GW明けです。
休みボケしてませんか?
早速、今日からエンジン全開で行きましょう!
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
会社を大きくしてはいけない?
よく会社を大きくしてはいけない、と言われます。
「おできと中小企業は、大きくなると潰れる」という言葉もあるほどです。
それ程、会社を大きくするのは、注意しなさいよ、ということです。
では、なぜ会社は大きくなると潰れる、いや、潰れやすいのか?
1つには、土台ができていないのに、大きくしようとするからです。
経営をきちんと運営していくしくみ、システムができていない。
これには、マーケティングから、開発から、人材育成から、今どういう状況にあるのかという経営管理まで、様々な機能が未熟なのです。
そういうものが未熟な内に拡大しようとすると、どこかでほころびがでてきます。
一番大きいのは、人材が育っていない、ということでしょうね。
店長になる人もいないのに、店舗をどんどん出店してしまう。
自分で売ることはできても、部下を指導できるスキルもないのに、営業マンをどんどん入れてしまう。
現状の数字を迅速にまとめたり、お金の管理や調達ができないのに、どんどん投資案件が増えていく。
こんな状況では、どこかで破たんしますよね。
また、会社を大きくしたい、という社長の考え方に問題があったり、慢心があったりします。
大きくしたい理由は何なのか?ただ、目立ちたい、自分はこんなにすごいんだと思われたい、だけであれば危険です。
さらには、ちょっとうまくいったりすると、調子に乗って拡大路線に走ってしまうことがあります。
慢心して、人の言うことも聞かずに突っ走ってしまう社長は、本当に怖いですね...。
というように、会社を大きくしたい、という考えには危険がたくさん潜んでいます。
しかし、大きくしては決していけないのか、というとそういうことではありません。
じっくり、しっかり、大きくしていけばいいんです。
核となる人を何人も作って、その人たちがまた下を育てて、少しずつ大きくなっていけばいいのです。
その意味で、会社を大きくしたい場合でも、「少数精鋭戦略」をとっていけばいいんです。
その部署、その店、その営業所単位で、少数精鋭主義をとっていくのです。
少数精鋭でいろいろなことをやれば、人は育ってくるんです。人が育ったら、その人がまた別な部署、店を作っていく。
それを繰り返してやっていけば、自然と会社は大きくかつ、強くなってきますよね。
ですから、どんなに大きな会社であっても、少数精鋭でいくべきだと思います。
その少数グループが集まって、大きな会社のように見える、会社を大きくしたい人は、そういうふうに考えてはいかがですか?
もちろん、大きくしたい理由は何なのか?
それを社長が明確に持っていることが、前提ですが。
編集後記
このGWはずっと東京に、家にいました。こもって物書きをしていたのですが、何とか目途がたってきました。早く皆様に報告できるといいのですが。
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