実践!社長の財務
少数精鋭が人を育てる【実践!社長の財務】第443号
2012.04.30
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
GWいい天気ですね!ちょっと今日の朝は曇ってますが。
こういう天気だと、本当にどこかに出かけたくなってきます。
皆様、今頃どこか海外でも行ってますかね?
私は残念ながら、今、こうやってメルマガを書いている次第で...。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
少数精鋭が人を育てる
会社が利益を上げていくには、売上を増やしていくとともに、経費を増やさないようにするか、むしろ、減らしていくことです。
当たり前のことなのですが、これがそう簡単ではないのです。
この低成長で、売上は簡単に増えませんし、経費だって、ひと通り削減をしてしまえば、そう簡単に減らるものではありません。
となると、つい人件費というのが目についてきますね。
給与や福利厚生費などの人件費。
これはどんな会社でも、1番目か2番目に多い経費ではないでしょうか?
会社が生み出す付加価値(粗利益と考えてもいいです)に、
人件費が占める割合は、少ないところでも30%から40%くらいはあるはずです。
多い業種では、70%以上かかっているところも あります。
もちろん、付加価値を生み出すのは人ですから、そこにお金がかかるのは、当たり前のことです。
しかし、付加価値の40%も50%も人件費にかかるのであれば、その内の数%でも、減らせたら、
という誘惑にかられてしまうのも、当然のことではあります。
では、人件費の経費削減については、どのように考えたらいいのでしょうか?
社員の生活がありますから、毎月の給与は簡単には減らせませんが。
しかし、余分に払っている人件費があるのなら、それは減らしてもいいでしょう。
たとえば、残業代のようなものです。
仕事の効率を上げることによって、残業をなくすことができれば、その分の人件費は下がっていきます。
それ以外の人件費、特に毎月の給与を減らすことは、通常はやるべきではありません。
言うまでもありませんが、マイナス面が大き過ぎるからです。
それよりも、少数精鋭を目指す、ということを考えてみてはいかがでしょうか?
少数精鋭を目指す? どういうこと?
と思われるかも知れません。
簡単に言えば、10人でやるところを8人でやる、さらに5人でやれるようにする。
そうすれば人件費は変わらなくても、1人あたりの生み出す付加価値は1.25倍になり、さらに2倍になっていくのです。
「そう簡単にはできないよ。」と言われるかも知れませんが、給与は下げられない以上、
一人あたりの付加価値=生産性を上げていくしかないですよね。
たとえ、大きく上がらなかったとしても、トライしてみる価値は、十分あると思います。
その結果、利益が上がっていくのはもちろん、社員の成長も促すことができます。
少ない人数でやるには、社員の創意工夫と努力が必要不可欠です。
これをやり続けることにより、社員もいつの間にか成長していくことになるでしょう。
少数精鋭を目指していくことで人が育ち、さらに利益率も高くなっていく。
正に一石二鳥の「少数精鋭戦略」です。
「少数精鋭戦略」で、是非、「少数盛栄」の会社を作っていきましょう。
編集後記
昨日は、高速バスの大事故がありましたね...。こういう事故を見ると、企業が間違った合理化をしてしまうと大変なことにつながる、とも思います。(この事故がそうであったかは、わかりませんが。)
いくら少数精鋭でやる、コスト競争力を高める、と言っても「安全性」ということを第一に置くことが、企業の絶対的な使命であると思います。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
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