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無議決権株式の活用による株式の買い取り【実践!事業承継・自社株対策】第215号

無議決権株式の活用による株式の買い取り【実践!事業承継・自社株対策】第215号

2024.09.14

Q:私は私が代表である会社の株式の35%を保有しています。残り65%は親戚や外部の株主が保有しています。

経営の安定を図るためにも過半数は保有したいと考えております。ただ、株式を買い取る場合には原則的評価方式になるとのことで、相当高額の株価になります。

無議決権株式を活用する方法があると聞きましたが、どのような方法が考えられますか?

A:たとえば、無議決権株式を発行することにより株価を下げ、その上で普通株式を買い取っていくことが考えられます。

具体的には、現在の株主(ご質問者も含む)に株主割当により、無議決権株式を発行します。株式数に応じで割り当てるので無償でも構いません。

交渉をスムーズに進めていくためには、配当優先の無議決権株式の方が良いでしょう。

それにより、発行済み株式数が増えますので、1株あたりの株価は希薄化され、株価は下がることになります。

その上で、親戚や外部の持つ普通株式を買い取っていきます。

その結果、ご質問者の持つ普通株式が増え、議決権割合は上がっていくことになります。

効果を高めるためには配当優先無議決権株式を多く発行して株価を下げ、普通株式をご質問者がすべて買い取ることができれば良いかと思います。

これを進めていくためには定款変更や取締役会の決議、変更登記などが必要になってきます。

なお、議決権割合を高めることができたとしても、親戚や外部の株主が持つ配当優先無議決権株式を将来どうしていくか、という問題は残ることになります。

《担当:税理士 北岡 修一》

編集後記

今週は当社の期首にあたり、様々なイベントがあったため発行が遅くなってしまいました。当社も税理士法人であるためどのように事業承継していくか、ということは大きな課題であり、少しずつ進めています。期の変わり目は、そのようなことを考え実行する機会でもあります。

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