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従業員数の計算方法【実践!事業承継・自社株対策】第232号

従業員数の計算方法【実践!事業承継・自社株対策】第232号

2025.01.16

Q:私の会社はスキー場を営んでいます。冬は繁忙期、夏は閑散期となるため、閑散期の7月を決算月としています。

冬にパートさんを50人ほど採用しますが、決算月の7月には10名程度になります。また、今期末の正社員数は15名でした。

このような場合、株式評価における会社規模判定の従業員数は、どのように計算すればよいでしょうか。

A:まず、従業員を『継続勤務従業員』と『継続勤務従業員以外』に分ける必要があります。

継続勤務従業員とは、直前期末以前1年間、継続して勤務しており、就業規則などで定められた1週間当たりの労働時間が30時間以上の方をいいます。

こちらに該当する方は、従業員数を『1』と計算します。
つまり、正社員やフルタイムのパートである場合に該当します。

ただし、中途入社や中途退社の場合は、1年間継続勤務していないため、継続勤務従業員にはなりません。

また、たとえば月火だけ5時間働くアルバイトの方も、1週間当たりの労働時間が30時間とならないため、継続勤務従業員にはなりません。

継続勤務従業員に該当しない『継続勤務従業員以外』に該当する場合は、従業員数を以下のように計算します。

直前期末以前1年間の労働時間の合計を1,800時間で除した数字を、従業員数として計算します。

たとえば、1日3時間で1か月に20日働くパートさんが10人在籍している場合の計算は、以下のとおりです。

 3時間×20日×12か月 = 720時間
 720時間×10人 = 7,200時間
 7,200時間÷1,800時間 = 4人

以上のとおり、期末に在籍している正社員やパートさんの数を、単純に従業員数とするわけではありません。

ご相談者様のように、季節により従業員数にばらつきがある場合や、従業員数が会社規模の判定の境目の数になっている場合(70人、35人、20人、5人に近い場合)は、特にご注意ください。

《担当:税理士 青木 智美》

編集後記

今年は、お正月のお休みが長かったように思いますが、あっという間にお休みが終わっていました。

年末になる頃、周りに体調不良の方が増え始め、それにつられて、お休みの前日に何か息苦しい気がする…これは最近はやりの肺炎では?なんて思っていました。

気のせいであってほしかったのですが、結局休み中ずっと息苦しかったです。
皆様方におかれましては、健康で、よい年が迎えられたと願っております。

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