実践!社長の財務
余裕資金を作るには?【実践!社長の財務】第430号
2012.01.30
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今年も明けて、あっと言う間に1ヶ月が過ぎようとしていますね。本当に早いものです。
今日はずい分遅くなっていますので、早速本文に入ります。
では、本日の「実践!社長の財務」いってみましょう!
余裕資金を作るには?
個人でも会社でも、余裕を持って生活する、経営するためには、ある程度の余裕資金が必要です。
ギリギリでやっていたのでは、不測の事態があった時に、すぐに行き詰ってしまうからです。
では、余裕資金を作るにはどうしたらいいか?
余裕が出たら貯めればいい、というものではありません。余裕がない時から、貯める努力をしていかなければ、なかなか余裕資金は、貯まらないものです。
江戸時代の終わりから昭和まで生きた、本多静六氏は独自の蓄財法で、大学教授でありながら莫大な財産を築きあげました。
その要となるのが、本多式「4分の1天引き貯金法」です。
読んで字のごとく簡単です。
要は、通常の収入は、収入があった時に、強制的に4分の1を天引きしてしまい、残りの4分の3で生活をするようにするのです。
(自分に)有無を言わさずに、どんなことがあってもやり続けることがミソですね。
そして、臨時収入については、100%貯金せよ、ということです。
これをやれば貯まりますよね。
でも、なかなかできないのが人間。相当の決意と覚悟が必要です。
本多氏は言います。
「貯蓄生活を続けて行く上に、一番のさわりになるものは虚栄心である。
いたずらに家柄を誇ったり、いままでのしきたりや習慣にとらわれることなく、一切の見栄さえなくせば(収入の25%を強制的に貯金する)四分の一天引き生活くらいは誰でもできるもの」
これを続けていくには、やはり見栄が邪魔をするんですね。
さらに、次のようなことも本多氏は言います。
「とにかく金というものは、雪だるまのようなもので、はじめはほんの小さな玉でも、その中心になる玉ができるとあとは面白いように大きくなってくる。
少なくとも四分の一天引き貯金ではじめた私の場合はそうであった。
だから私は、確信を持って人にも勧めてきた。
どんなにつらい思いをしても、まずは千円をお貯めなさい。」
千円というのは、今の数千万円でしょうね。
お金は雪だるま、というのは面白いですね。
逆に言えば、借金も雪だるまのように増えていきますからね。
ということで、今日は本多静六氏の蓄財法の紹介になりましたが、興味ある方は、氏の本が復刊していますので読んでみては?
「私の財産告白」著者:本多静六 実業之日本社
編集後記
本当にお金を貯めるには、ある程度強制的に別にしてしまわないと、できないものですね。あれば使ってしまうのは人間の性です。目に見えないところにおいて、あることを忘れてしまうくらいであると自然に貯まっている、というのがいいかも知れません。
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