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実践!社長の財務

企業体力指数とマラソン【実践!社長の財務】第420号

企業体力指数とマラソン【実践!社長の財務】第420号

2011.11.21

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

確実かと思われていた相続税の増税が、先送りされそうな気配になってきました。

年末までに消費税増税の道筋をつける、ということを優先するために、相続税などは控えているような感じですね。

ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

企業体力指数とマラソン

先週、企業体力指数とはROA×自己資本比率で、目指すは、10%×33%で、330%を目指していこうと書いたら、この計算式では330%にはなりません、

というご指摘を受けました。

確かにそうですね。330%というのはおかしいですね。指数ですから、単純に330と表記すべきでした。不適切で申し訳ありませんでした。

昨日も女子マラソンやっていましたが、デットヒートでしたね。最後の最後までどうなるかわからない勝負でした。

最後まで優勝争いに加わるには、体力、安定性が必要ですよね。ちょっとやそっと苦しくても、最後までついていける体力、安定性です。

そして、最後の勝負に勝つには、爆発力・スピードが必要だなと思いました。

企業経営もマラソンのようなものです。長い道のりにはいろいろなことがありますが、それを乗り切って走り続けていかなければなりません。

ゴールがないので、マラソンより厳しいかも知れませんね。

最後の最後までついていく安定性は、企業で言えば自己資本比率です。

自己資本比率を高くしておくことによって、ちょっとしたアクシデントがあっても、乗り切っていくことができます。

リーマンショックみたいなことがあっても、自己資本比率が高ければ、一時的に失速しても、また復活してくることができます。

そして、爆発力・スピードにあたるのが、ROAです。ROAは、総資産回転率×経常利益率 に置き直すことができます。

総資産回転率は、1年間で総資産を何回回転させることができたか、ということです。それが売上の数字としてあがってきます。

マラソンで言えば、筋肉質で身軽な体をフルに使って、足を速く回転させるということですかね?

さらに足の回転数を高めるだけではなく、実際のスピードにつながっていかなければなりません。

いわば結果ですね。いくら足を速く回転させたとしても、スピードという結果に結びつかなければ勝利をすることができません。

ROAで言えば、それが経常利益率ということです。中身がない高回転ではしょうがないのです。

かなり無理やりマラソンと、企業体力指数を結びつけてみましたが、いかがでしょうか?

もう一度ROAの分解式を載せておきますね。

        
ROA= 経常利益/総資本(総資産)       
↓ 
ROA=経常利益/売上高(→経常利益率) × 売上高/総資産(→総資産回転率)

企業体力指数とマラソン、もっといい解釈の仕方があれば、是非、ご意見お寄せください。

編集後記

週末は久々に風邪をひいた感じです。ノドが痛くなってきて変だなと思っていたら、鼻に来てだるくなってきました。すかさず風邪薬を飲んだので、それ以上悪くならなかったようです。まだノドは痛いですが、食欲は旺盛ですから大丈夫。
市販の風邪薬は、引き始めに飲まないと効かないのではと思います。何事も、最初が肝心、ということですね。

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