実践!社長の財務
ROAを高めたその後は...【実践!社長の財務】第416号
2011.10.24
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
EUの債務問題、今週の26日の首脳会議が注目ですね。
そこで合意ができれば、世界の金融市場によい影響を与えると思うのですが、是非そうなって欲しいですね。
最近は、1つのことで、世界の相場が皆同じように動く気がして、ちょっと怖いですね。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
無借金経営を目指そう!
先日来、話しているROAを追求し、利益を上げ、持たない経営をしていると、当然ですが、だんだん現預金が増えてきます。
売掛金や在庫が減り、借入金もどんどん返済してなくなれば、当然、現預金は増えますよね。
それはそれで、すごくいいのですが、今度はROA(総資本利益率)が、上がりにくくなります。
現預金という資産が増えれば増えるほど、総資産も増え、同じ利益であれば、ROAは下がってしまうことになります。
ここからどうするか、が問題なのです。
オーナー企業であれば、特にROAなど気にせず、現預金の多い、安全経営をやっていけば、それでもいいと思います。
ただし、外部株主の多い会社、上場企業、上場企業の子会社などでは、やはりROAというのは、経営能力を判断する1つになります。
ROAが低ければ、経営資源を有効に使っていない、などと言われかねません。
使わない現預金がそんなにあるのなら、株主に還元せよ、などとも言われるかも知れません。
また、現預金が多いということは、買収のターゲットにもされやすいのです。
因果なことですよね。一生懸命経営して、ROAを高め、収益力が高く、安全性も高い会社を作ったのに、そんなことを言われるとは...。
何か矛盾を感じますね。
でも、やはり経営者であれば、この現預金を将来へのさらなる発展のために、再投資することを考えていかなければ、いけないのでしょうね。
それで、また一段と会社が成長することになるのだと思います。
会社は常に成長発展を目指していかなければ、あとは衰退していくしかないのですから...。
編集後記
週末は、母校のホームカミングデーでした。ここ数年私の所属するOBの会で、お店を出し、カレーを売ったり、バック・雑貨類を売ったりしています。
昨日は、本当にいい気候で、気持ちが 良かったですね。
まわりのOB・OGも、久しぶりの大学での再会を楽しんでいるようで、和気藹々の雰囲気がすごく良かったですね。
その後の2次会、3次会で、若干今日は頭が痛いかな…
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