実践!社長の財務
月次決算は翌日に!【実践!社長の財務】第397号
2011.06.13
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日は時間がなく、早速、本文に行きたいと思います。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
月次決算は翌日に!
先週の編集後記にも書きましたように、先日、盛和塾福島の開塾式に行ってきました。
そこでお話された稲盛和夫塾長の言葉に、次のような言葉がありました。
「昨日も、JALの幹部と月次の業績会議をやってきましたが・・・」
開塾式があったのは、6月2日です。
ということは、昨日というのは6月1日であり、1日には5月の月次が出ている、ということです。
ある程度の会社になれば、1日に月次が出る会社は、めずらしくはないかも知れません。
しかしJALは、昨年稲盛塾長が話されていましたが、数字に対する意識が低く、月次もまともに出ていないという話がありました。
それが、たった1年で1日に月次が出るようになっているのです。
しかも、路線別収支も、1便1便出るようになったそうです。ほとんどリアルタイムで...。
この変わりようは、何といってもトップの意識です。
トップが、それをやると決め、それを組織に浸透させれば、あっという間にできてしまうのですね。
本当に会社は、経営者で決まる、ということを痛感します。
数字、月次決算は、何のために出すのか?
もちろん、経営に活かすためです。会社の業績を上げ、計画を達成し、いい会社にしていくためですね。
であれば、翌月の業務に、営業活動に、数字を活かそうとすれば、できるだけ翌月初の早い時期に数字を出して、今月の行動計画を立てる会議をした方がいいに、決まっています。
早くやれば、それだけ明確な目標意識を持った行動が、早くからできるからです。月初からロケットスタートができます。
JALだから、大きな会社だから、コンピュータシステムがしっかりしているから、できるわけではありません。
大きければ却って大変なはずです。
ましてJALは、再生期間中でしたから、それ程人もお金もかけられないでしょう。
でも意志さえあれば、やると決めさえすれば、できるということです。
「どうやったら1日に、月次決算を出せるのか?」という問いかけではなく、
「1日に月次決算を出すには、どうやればいいか?」という問いかけにする必要があるでしょう。
1日に出すことを決めて、やり方を考えるのです。
そのためには、1日に出す目的・意義をはっきりさせておくことも大事ですね。
編集後記
週末は、高知に行ってきました。実はうちのお墓は高知にあるんですね。祖父母の23回忌をやってきました。高知といっても、お墓は空港の隣ですから、飛行機に乗ればあっと言う間。東京の近郊にお墓があるよりも、もしかして近いかも、なんて思ってしまいますね。
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