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実践!社長の財務

ただ1点に氣づいて変える!【実践!社長の財務】第374号

ただ1点に氣づいて変える!【実践!社長の財務】第374号

2011.01.03

あけましておめでとうございます。
本年も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。

新年3日になりましたが、皆様、今年の計はもう立てられたでしょうか?

正月になると、不思議と厳かな気持ちになって、今年こそ○○をしよう! というような決意が湧いてきますね。

是非、その決意を1年間、いや達成するまで持ち続けていきましょう!

ということで、本年も「実践!社長の財務」元氣に行きたいと思います!

ただ1点に氣づいて変える!

年末年始、自分たちの仕事、ミッションについて、あらためて考えてみました。

やはり思うことは、中小企業、特にまだまだ小さい零細企業の社長に、ただ1点だけ氣づいて欲しいな、変えて欲しいな、ということです。

それは、以前から思っていることであり、この下の方のミッションにも書いてあることです。

ここで質問です。特に経営者の方に。

「自分の会社の純資産を多くして、自己資本比率を高め、

現預金を増やし、ちょっとやそっとではつぶれない、

財務体質の強い会社に、したくありませんか?」

いかがでしょうか?

ほとんどの経営者は、YESと答えるのではないでしょうか?
 
そうはしたくない社長がいるとしたら、一体どういう会社にしたいんでしょうか?財務的に。

まさか、つぶれやすい会社にしたい、と思っている社長は、いないと思うんですが...?

ほとんどの会社の社長は、YESと答えるのに、やっていることは、違うんですね...。

このメルマガで何度も書いているので、もう皆さんは氣づいていると思いますが、

上記のような会社にするためには、とにかく内部留保を、増やさなくてはいけないんです。

そのためには?

 
そう。儲かったら税金を払わなくちゃいけないんですよね。法人税を。

税引き後利益だけが、本当の利益なんです。

これができないんです。多くの中小零細企業は...。

本当に、四半世紀、税理士をやってきた実感です。

上記のような会社にしたいけど、税金は払いたくない、そんな会社が、社長が多いんです。

だから、いつまで経っても零細企業のまま、なんです。

これに氣づいて欲しいんですね。

これをやって欲しいんですね。

それが、私の、私ども会社のミッションです。

レベルが低いと思われるかも知れません。

うちの会社は、私はそうではない、と思われる方はそれでいいです。合格です。このメルマガ読む必要は、ないかも知れません。

でも、心ではそう思っても、実際にそういう状況になると、変わってしまう社長が、意外と多いんですね。

立派なことを言っていても、実際には違うという...やっぱり税金払いたくないと。

勘違いして欲しくないのは、ただ税金払え、と言っているのではないのです。

儲かったら、利益が出たら、という前提があります。

実際、税金払いたくない、なんて言っている人は、実は、大して儲かっていないんです。

 
税金を払う前に、正しい会計、厳しい会計、というのがあります。

この正しい会計、厳しい会計をしたら、実は大して儲かっていない、ということがよくあるのです。

だから、税金を払いたくない、なんて考える前に、本当の利益を出す、ということが大事ですね。

本当の利益が出ていないのだったら、ハナから税金など、払う必要もありません。

まずは、いかに儲けるか、利益を出すかを、必死で考えて実行しないといけないですね。

税金よりも、そちらの方が余程重要です。

また、税金を払えなどというと、北岡さんのところは、節税対策もしてくれないのか、と思われる方もいます。

でも、私が言う、正しい会計、厳しい会計をすることが、実は既に節税対策になっているんです。

余分なものは落とす、できるだけ早く費用化する、バランスシートをスリムにする、持たない経営をする、既に発生している負債は、すべて計上する、将来に備えた準備をする、収益と費用は徹底的に1対1対応をする...

このような正しい会計、厳しい会計をしていくことで利益は圧縮され、必要最小限の税金になっていきます。

これこそ、節税対策の王道だと思っています。
 

こういうことをして残った利益が、本当の利益です。

その利益に対しては、潔く税金を払う、むしろ、税金を払えることを喜ぶ、感謝する、というようになって欲しいですね。

税金を払いたくない一番の理由は、支払うお金がなかったり、お金がなくなってしまうのが嫌だ、ということです。

前者は、資金繰りの問題です。税金を払えるよう、必死に資金繰りを良くする、歯を食い縛って税金を払っていくということですね。

そうやって何期かやっていく内に、資金繰りが良くなってきます。
自己資本比率が高まりますから、お金も貯まってくるんです。

税金を払えば、お金が貯まってくる、これをなかなか信じてもらえないんですね。

こうなったら、自分で手本を示すしかないな、なんて思ったりしていますが(笑)。

後者、お金がなくなるのは嫌だって...

でも税金を減らすためには、最終的にはお金を使うか、悪いことをして、表に出せないお金をどこかに貯めるか、

そういうことになってしまいますよ。

お金を使えば、税金払う以上にお金が減ってしまいますし。
(このパターンが一番多いですね!)

悪いことをして貯めても、正々堂々と使えないし、こういう発想でいけば、企業は長くは続かないものです。

ということで、長くなってしまいましたが、新年特集としてお許しください。

とにかく、まずは「正しい会計」をすること、

そして、それによって「本当の利益」を把握し、

その利益に対する税金を、歯を食い縛ってでも払うこと。

それが、ちょっとやそっとではつぶれない「強い会社」を作っていく秘訣であるということ。

これを、本年以降も、中小・零細企業の皆様に氣づいてもらい、実行してもらうことを、誠心誠意やっていきたい、これが私の新年の計です。

本年も何卒、よろしくお願いいたします。

北岡 修一

編集後記

東洋大柏原君、またやりましたね!感動しました。途中でアナウンサーか、解説者が言っていましたが、「まだまだ、もがき苦しむのが足りない。もがき苦しむのを乗り越えたところでやっと戦える。だから練習が終わっても、一人でさらに練習をして自分を追い込んだ。」(大体そんな意味のこと)ということを、柏原君が言っていたそうです。

本当に柏原君というのは心が強いんだなと思います。これは仕事や人生の生き方にも通ずることですね。駅伝見て感動と共に勉強になりました。

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