実践!社長の財務
細かい数字までこだわる【実践!社長の財務】第373号
2010.12.27
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
いよいよ今年も最後の週ですね。
1年間お付き合いいただき、ありがとうございます。
また来年以降も、さらにパワーアップして、毎週メルマガをお届けしたいと思います。
では、本年最後の「実践!社長の財務」いってみましょう。
ということで、本日も「実践!社長の財務」行ってみましょう!
細かい数字までこだわる
当社の顧問先で、病院や数か所の老人ホームをやっているお客様があります。
老人ホームなどは、オープン後すぐに満床になり、もちろん1期目から、利益もキャッシュフローも黒字。
グループ全体で、大変すばらしい財務内容になっています。
同業と比較しても、かなりいい数字です。
もちろん、施設やサービスが良かったり、先生やスタッフの応対がいいなど、いろいろ理由はあると思います。
でも、私どもから見えるのは、やはり院長であり理事長である先生の、数字に対する姿勢です。
ものすごく細かくて、厳しいんです。
毎月うちのスタッフがお邪魔して、月次決算の検討会をします。
1つずつ、前月の実績数字を読み上げて、前々月との差異や計画との差異を確認していきます。
前々月から経費が2~3万円でも増えると、「何が増えたんだ。その内容は何だ?そんなにかける必要あるのか?」と、どんどん突っ込んできます。
売上が10億円以上あっても、数万円の経費にうるさいのです。
当社のスタッフや、同席している施設長や副施設長などは、その度に説明に大わらわ。説明がつかなかったり、余分なものや怠惰で生じた経費などは、その場できつく叱られます。
場合によっては、その場で電話をかけて、現場に確認したり、価格交渉したりします。
管理者にとって、月次決算の会議は、本当に戦々恐々ですね。
でも、これだけ追求されますから、やはり毎月の経費はずい分削減できているのではないでしょうか?
お医者さんは、数字に弱かったり、あまり関心を持たない人が多いのですが、ここの理事長は違います。
決して経営の勉強をしたわけではないのでしょうが、数字の管理をこれだけきっちりやれば、まだまだ施設をオープンしても資金的にもうまく回せていけると思います。
もちろん、数字や経営にうるさいだけでなく、患者さんや利用者さんの前で見せる笑顔を見れば、医療やサービスの内容もすばらしいものが、あると思います。
どんなに規模が大きくなっても、1つ1つの経費を、1円から大事
にする、その姿勢を失ってはいけない、ということですね。
編集後記
今週明日くらいまでのところが多いようですね。あとひと踏ん張り、頑張りましょう!では、良いお年を!
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