実践!社長の財務
常に数字で考えるクセをつける【実践!社長の財務】第574号
2014.11.03
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
連休どのようにお過ごしですか?
このメルマガ頭から書いていると思われるかも知れませんが、編集後記から書くことが、しょっちゅうです。
なかなか、本文や出だしの文章が思い浮かばず、一番自由に書きやすい編集後記を最初に書いてしまったりすることが多いですね(笑)。
ということで、編集後記にあるとおり、そろそろ行動を起こさないと。
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします!
常に数字で考えるクセをつける
数字に強い人が、皆すばらしい経営者になったり、たくさん儲ける人になったりするわけではありませんが、
財務的に強くて、利益率が高くて、すばらしい会社を作っている会社の経営者は、例外なく数字に強いな、と思いますね。
先日も、一代で立派な会社を作り上げた経営者と、お昼を食べながら話していると、全然違った分野でも、すぐに数字でシミュレーションして、話すことができるんですね。
その会社の近所に何年も空き地になって、使われていない土地がありました。
商業地ではあるのですが、人通りからははずれて、お店などをやっても、繁盛しそうにもありません。
かと言って、住宅地にしては高過ぎる、地型が悪いのであまり効率の良い建物が立てられない...など、なかなか利用しづらい土地なので、売りに出しても買い手がつかないようです。
そこでその経営者は、「1階を店舗にして、地下を○○にして2F以上はこのような賃貸にしたら、このくらいの収入を得ることができるよね。」
「そうすると、年間○%で回ることを考えれば、○○億円の投資ができるということだ。そうすれば建築費はこのくらいの投資とすれば、土地にこれだけのお金を出せるじゃないか。」
「だったら○○の条件を満たせば、十分に採算が合うだろう。」
飲食店でお昼を食べながらの話でしたが、パッ、パッ、パッーと頭の中で計算してしまうその速さには、ビックリしましたね。
途中からついていけないくなりました(笑)。
だから、上記の他にもいくつか言っていましたが、書けません。
こんなにすぐに計算ができてしまうのは、常にそのようなことをやってきたからだと思います。
やはり稼ぐ経営者、利益率の高い会社を作る経営者というのは、自然に数字を使う力が、身に付いてきているのだと思います。
あの稲盛和夫氏もそのお話しの中で、次のようなことを言っていました。(うろ覚えで書いてますので、不正確ですが)
ホテルのレストランに行って食事をしていても、すぐに計算してしまうクセがついてしまっている。
これだけのウエイトレス、ウエイターが動いていて、厨房は恐らく何人くらいだろうから、人件費はこの位かかるなあ。
家賃はこの一等地で、坪いくらくらいだろうから、この広さなら、このくらいになる。
この様子を見ていると、回転率はこのくらいで、客単価はいくらくらいだろう。原価率はこのくらいだ。その他にはこんな経費がかかるな。
そうすると、こりゃあとても合わんな...と。
このようにすぐ考えてしまうそうです。
やはりすばらしい会社を作る経営者は、どんな時でも数字でものを考えるクセがついているのだと思います。
いや、そのように常に頭の訓練をしているのではないでしょうか?
数字に強いと言っても、ただ計算が早いとか、難しい方程式を解くということではなく、経営やビジネスに活かす数字の使い方をしていくことが大事なんですね。
是非、私も含め経営者の皆様、ビジネスマンの皆様は、常に数字でシミュレーションしてみるクセをつけてみては、いかがでしょうか?
編集後記
3連休は天気があまり良くないのかと思っていましたら、意外といい天気でしたね。せっかくの連休最終日、いい天気、いい気候を味わいに出かけましょうか...
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