不動産 税金相談室
償却資産税とは?【不動産・税金相談室】
2024.04.02
Q 私は以前、都内に居住用賃貸マンション1棟(20室)を中古で購入しました。
同じくマンションを所有している知り合いが、償却資産税を最近支払うことになったと言っていました。
固定資産税は聞いたことがありましたが、償却資産税とは何のことでしょうか。
A 確かになじみがあるのは固定資産税ですね。
固定資産税は、土地や建物を所有していると、その財産価値に応じて税金が徴収されるものです。
また自動車税も有名ですが、これは自動車を所有しているとかかるものです。
さて償却資産税は、上記でお伝えした土地・建物・自動車以外の資産を所有していると、その財産価値に応じて税金が徴収されるものです。
ただし、固定資産税等とは違い、事業のための利用する資産に限られます。
賃貸マンションを所有しているということであれば、エアコンや給湯器、メールボックスなどは、償却資産税の対象となります。
電気設備や給排水設備は、建物ではなく建物附属設備として会計上処理するため、この部分も償却資産税の対象となるように思われます。
ただし自分がマンションを所有している場合には、建物にこれらが含まれて評価され固定資産税がかかるため、償却資産税の対象とはなりません。
一方、外構設備(門や塀)にも固定資産税がかかっていそうですが、これは建物とは考えられておらず固定資産税がかかっていないことから、償却資産税の対象となります。
このため、ご相談者様におかれましては、エアコンや給湯器を交換した場合、外構工事をした場合などに、償却資産税を支払う可能性があります。
なお、償却資産税には免税点があり、償却資産税の対象となる資産の価額が150万円未満であれば課税されません。
《担当:税理士 青木 智美》
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