実践!社長の財務
持たない経営と少数精鋭【実践!社長の財務】第1005号
2023.02.06
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
先日は、ある会社の40周年兼、新年会に参加してきました。
冒頭の社長あいさつの中で、「持たない経営」というのを強調されていました。
久しぶりに聞いたな、という気がします。
実はその社長は、昔同じ経営の勉強会で勉強していたことがあり、そこの教えでもありました。
恐らくこのメルマガでも「持たない経営」について書いたことがあると思います。
ということで、今、検索してみたら、2006年11月27日第160号で書いていましたね。17年も前、懐かしいです。
読んだら、ちょっと硬い文章でしたが...。
その時は、固定資産のことを主に書いていました。
持たない経営は、固定資産だけではありません。
人も本社も、固定化してしまうものは、できるだけ持たないで経営する、ということです。
一旦、固定化してしまうと容易には変えられず、維持するための費用がかかるもの、無理して使わざるを得なくなるものを、持たない経営です。
固定化せず、できるだけ身軽にしておく、ということですね。
固定費にせず、必要なときに使える変動費を多くしておくことで、経営のリスクを最小限にしておくことは経営にとって重要なことです。
ただし、会社である以上、共にやっていくメンバー、社員は必要です。
ここでの考え方は「少数精鋭」です。
ある分野の仕事を、できるだけ少数で、超効率的に行う。
1人当たりの付加価値、生産性を最高度に高めていく。
仕事が増えてきたら、その少数精鋭を複数作っていく。
会社の規模は大きくなっても、1つ1つの部門を見れば、少数精鋭で行っている、という状況でないといけないと思います。
この「持たない経営」と「少数精鋭」を心がけていけば、不況であっても耐性の高い、高収益の企業になれるはずです。
是非、貴社もそのような点で見直してみることを、お奨めします。
編集後記
昨日は別府大分マラソンを見ていました。5人のペースメーカーが1キロをきっちり3分で30キロまで先導するという、レースでした。ペースメーカーは好記録を出すために必要なのかも知れませんが、何か違和感を感じますね。
作られた記録、みたいな感じで。
ペースメーカーよりも早く走りたい人がいたら、どうするのだろう。ペースメーカーがいることで、その設定よりも早い記録は出なくなるのではないか、などと考えてしまいます。
それにしても青山学院のよこたっきゅう君は頑張りましたね。すばらしかったです!
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