実践!社長の財務
将来費用を取った上での利益【実践!社長の財務】第1011号
2023.03.27
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
先週は、給与が高く、利益率の高い会社の話をしました。
ただ、利益率が高ければいいというものではない、ということも付け加えたいと思います。
それは、いくら利益率が高くても、将来費用を削って上げた利益であっては意味がない、ということです。
ここで将来費用といっているのは、人材を育てるための費用、新たな製品やサービスを開発するための研究開発費、新たな販売網を築くための投資、生産や業務を効率化するための費用、DX投資、組織強化のための費用、などです。
今の事業をやっていくためには、必ずしも必要でなくても、将来に渡って会社が成長発展してくために必要な費用です。
これらの費用を削って利益を上げ、内部留保を蓄積したとしても、将来、会社の本来の力がなくなってしまっては、あっという間に内部留保をはき出すことになってしまいます。
したがって、表面的な利益率だけを目指してはいけない、ということです。
会社を継続していくのに必要な利益率を確保した上で、将来費用にも十分投資することを考えていかないといけないですね。
目に見える財務的な内部留保の蓄積とともに、目に見えない会社の本来の力も蓄積していくことが大事です。
編集後記
花見に絶好の週末は雨だったのは、ちょっと残念でした。
いよいよ今週で3月も終わり、新しい年度に入っていく時期というのは、何となく気持ちも弾んでいきますね。
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