実践！社長の財務

資金調達は、頭を使え！【実践！社長の財務】第111号

2005.12.19

おはようございます。税理士の北岡修一です。

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「会計がわからんで、経営ができるか！」これはあの京セラ創業者稲盛氏のことばです。

マーケティングとともに、経営者に絶対と言っていいほど、欠かせないのが会計です。でも、経営者に難しい会計技術は必要ありません。

考え方がわかればいいのです。それには、売上だ利益だの損益計算だけでは不十分。経営者にはＢ／Ｓ（バランスシート）思考が必要です。

中小企業とともに２０年。実践！社長の財務を、今度は本でお伝えします。

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いよいよ発売が近づいてきました。

既に私の手元には、本が来ています。
　
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ということで、本日も「実践！社長の財務」いってみましょう！

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■□　　資金調達は、頭を使え！
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前回、不動産会社を立上げ、一気に店舗拡大をしていった会社の話をしました。

会社設立後、お金もないのに大量に広告費を投入したのです。
これが大当たりしました。

でも、その広告費はどのように調達したのか？

自己資金でも、銀行でもない、どのように頭を使ったのか．．．？

実は、それは広告費を払わない、ということです．．．

えっ、と思うかも知れませんが、本当のことです。

お金がなければ、「払わない」という方法があるのです。

　
そんなバカな！　そんな広告代理店はあるわけないよ。

確かにそうですよね。

正確には、当初６ヶ月間、支払を待ってもらうということです。

そして、７ヶ月目から当初の６か月分を通常支払いに上乗せして、６ヶ月間で支払っていこうということです。

こういう約束を、広告代理店から取り付けて、事業をスタートしたわけです・・・驚くべき方法だと思いませんか？

これを考えた社長は、頭もいいけど、自信家です。
余程の自信がない限り、６ヶ月間で成果を上げて、７ヶ月目から支払っていくなどとは言えないでしょう。

それも、７ヶ月目からは通常のものも払った上ですからね．．．
すなわち、２か月分払う、ということです。

しかし、事業を始めるというのは、こういうことではないでしょうか？

この位の覚悟と戦略と情熱を持っていないと、いっぱしのビジネスはできません。

ましてや、上場などしようというのであれば、人のやらないことをやらなければ、抜き出られないでしょう。

それともう１つは、その社長の人間性に対する絶対の信頼感があったからです。

いくら以前の会社から親しく付き合ってきた広告代理店といっても、６ヶ月間の広告代を支払留保することなど、なかなかできるものではありません。

余程社長に対する信頼感・期待感があったんでしょうね。
頭がよいだけではだめだと、いうことです。

これは１つの例です。私もいろいろな会社の立ち上げを見てきましたが、お金が十分にあった会社など１社もありません。

皆、いろいろなやり方で知恵を使ってやっています。

正直、ない者は、強いんです。

　
「お金がないので、どうしても前受けでいただきたい。」

と、堂々と言えるのですね。

お金があると、言えませんし、言っても迫力がありません。

相手から「難しい」と言われると、「そうですか．．．」と引っ込んでしまう。

でも、お金がなければ、

「そこを何とかお願いしたいのです。その代わり納期は、いくら短くてもいいです。徹夜してでもやってきます！」

みたいな、迫力が出てきますよね。

このように言っても、そこに頼む価値を見出してくれれば、前受けを飲んでも発注してくれます。

どうしてもだめであれば、いさぎよく諦め、他の方法や他の会社を探せばいいのです。

”想い・情熱”さえあれば、お金は何とでもなる！
というのが、税理士として、２０数年間中小企業と付き合ってきた、心からの実感です。

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というメルマガをやるとのこと。一体、何を書くというのか．．．
ちょっと不安です。（笑）

ということで、私の普段の見えない部分を書かれそうで、怖いのですが、
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１２／２に、上記セミナーを行ないました。

節税セミナー　というのは、思ったより集客が悪いのですね．．．

節税というのは、儲かればしたいと思うのでしょうが、わざわざセミナーを聞きに行くまでもない．．．聞くまでのものではない．．．
ということでしょうか？　

やはり経営者は、前向きな話題に興味があり、あまり後ろ向きなものには興味がないと、そんな風に反省しました。

ということですが、実は、”すごく前向きなセミナー”だったんですよね！

「内部留保を作るには、儲けて税金を払わなければいけない。」

「儲けた上で、税金を払えるようにするには、どうしたらいいか？」

というような内容で、節税セミナーであるにもかかわらず、「税金を払おう」みたいな話でスタートしました。

しかし、経営者の皆様が集まっているので、それだけでは不満足でしょう。
後半は、バッチリ節税策も伝授しました。

わざわざ聞きにいくまでもないが、ＤＶＤだったら見てみようか、という方、是非、本セミナーのＤＶＤをお申込みください。