実践！社長の財務
会計を良くすると、会社が良くなる！【実践！社長の財務】第137号
2006.06.19
おはようございます。税理士の北岡修一です。
このメルマガでは、３月から会社法＆税制改正のことをやっていましたが、一旦ひと段落します。
そして、強い会社・儲かる会社を作るための財務について、語っていきたいと思います。
本日はその序盤。当社のミッションから紹介します。
ということで、本日も「実践！社長の財務」いってみましょう！
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■□ 会計を良くすると、会社が良くなる！
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当社（東京メトロポリタン税理士法人）のミッション（使命）は、一風変わった言葉で書いています。ご紹介しますと、
１．会計を良くすると、会社が良くなる！
２．数字を公開すると、会社が元氣になる！
３．税金を払わないと、内部留保が貯まらない！
※これらのことを、中小企業社長に気づいてもらい、より多くの中小企業が、強い会社・儲かる会社になるためのお手伝いをしていく。
当たり前のこと、と言う人もいるかも知れませんが、中小企業にとって実はこれは、あまり実行されてきていない、と思っています。
特に一番目の、「会計を良くすると、会社が良くなる！」
本当かよ！と思う人もいるかも知れません。
もちろん、「今までドンブリ勘定だったのを、帳簿につけるようにしました。」程度では会社は良くならないでしょう。
（といっても、そのレベルでも格段に向上するかと思いますが）。
ここで言っているのは、意識して「会計を良くするぞ。バランスシートを良くするぞ！」と思って、行動するかどうかです。
会社の目的は、バランスシートを良くすることではありませんが、常にバランスシートを頭に置きながら、行動できるかどうかです。
先週、ある若手経営者（年商２５億の会社ですから、大したものです）と喫茶店で話をしていました。
数年前までは、それ程利益が出ていない会社だったのですが、
「とにかくバランスシートを良くすることを考えてきました。
それは、実は５Ｓ（整理・整頓・清掃・清潔・躾け）運動から始まったのです。
会社の中の５Ｓ運動の延長で、バランスシートもきれいにしていこうということで、いろいろやってきました。」
彼は２代目でしたが、会社の中の不要な資産を次々に処分し、換金あるいは損切りし、徹底的に回収を進め、経費の見直し、効率的な店舗運営を社員とともに考え、実施してきた、ということです。
そうすると、なぜか、自然と利益が出てきた、というんですね。
「何で利益が出たんですか？」と聞くと、
「正直よくわかりませんが、５Ｓ運動の良い習慣が、会計の方にも出てきて、社員の皆が無駄をなくす提案をたくさんしてくれたんです。」
恐らく経費削減というのは、それ程大きいものがあったのではない、と思います。
５Ｓで環境を良くする、そして社長を中心に会計を良くしようという行動が、会社のあらゆる面に良い方に出てきた。
利益が出てきたのであれば、まず落とすものは落とそうと、ゴルフ会員権を損切りしたりして、バランスシートも良くなってきた。
そんな状態だろうと思います。
一番のポイントは、経営者である彼が、５Ｓという環境整備にとどまらず、それを会計の方までつなげていこうと、考えたことにあるのでしょう。
会計は、経営の結果を表します。
経営の結果を表すものを、良くしようとするのであれば、経営が良くなるのは、言ってみれば当たり前のことなのです。
まずは、皆様の会社でも、会計を良くしよう、すなわち、「会社の真実を表す会計をしていこう」
これだけをやってみるだけで、相当会社が変わっていくはずです。
では、真実を表す会計とは何か、それは来週以降書いていきます。
編集後記
先週、会社法のセミナーをやり、このメルマガからも何人か来ていただきました。ありがとうございます。
山口県から来ていただいた方もおり、本当にわざわざセミナーのために．．．感謝感激です。
７月も、ここでは案内しませんが、各地で会社法セミナーを４回位やります。
私たちにとっては、この大改正は、相当勉強しないといけない、
ということもありますし、また、半世紀ぶりのビッグチャンスですね。
セミナーというのは、皆様に教える立場にありますが、実は一番勉強になるのは、自分たちなんですね。
セミナーで話す数倍勉強しなくてはいけませんから．．．お金をいただきながら勉強する・・・これはとってもいいですね！
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