実践!社長の財務
利益を上げるのは、簡単だ!?【実践!社長の財務】第142号
2006.07.24
おはようございます。税理士の北岡修一です。
最近、新聞でよく書かれていることに、労働時間のことがあります。
まだ、厚労省の案の段階ですが、その中の1つに長時間労働の是正があります。
月間30時間を超える残業時間については、賃金の割増率を25%から50%にしよう、という案です。
もうこれは、働く人の手当てというよりも、企業に対するペナルティと考えた方がいいですね...
企業側は反対していますが、これも時代の流れにあるような気がします。
この制度が導入されても、やっていけるような体制を、企業は今から考えておく必要があるでしょうね。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
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■□ 利益を上げるのは、簡単だ!?
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利益を上げるのは、簡単だ、なんて言うと怒られてしまうかも知れません。
一生懸命やっているのに、利益が出にくい業界もあるでしょう。
でも、どんな業界でも、利益を出している会社はあるはずです。
何が違うのでしょうか?
その要素は、2つあると思います。
1つは経営者のとる戦略ですね。
これが、世の中の流れや、様々な外部環境、自社の持つ経営資源などを勘案して、適切な方向を向いているのか、ということです。
これは、もう経営者の資質による、と言ってもいいでしょう。
経営者の戦略が、適切であるならば、あとは、組織として如何に力を発揮できるかどうか、です。
これが2つ目の要素です。
経営者の資質は、置いておくとして、この2つ目の要素が非常に大きいと思います。
組織の力を発揮させる、ということです。
そのためには、採算の単位をできるだけ小さくすることが大事です。
部単位の採算、チーム単位の採算、プロジェクト単位の採算そして、個人単位の採算、などです。
この採算に責任を持ってもらい、これを上げるにはどうしたらいいのかを、社員皆に考えてもらいます。
この単位に沿った、計算ができるような仕組みを、会社の中に導入します。
そして、毎月その数字を公表、確認する。
目標や計画に達していない場合は、原因および対策を考え、実行する。
決して、採算を出して責めるのではなく、どうしたら個別の採算が上がり、全体の数字が上がるのかを、前向きに考えてもらうような、会社の仕組みを作っていくことです。
目標を超えた場合の、インセンティブなんかも作っておくといいですね。
これだけのことをするだけで、会社の利益はまったく違ってくるでしょう。
だから、利益を上げるのは、簡単だ、ということです。
そのためにも、前回もお話したように、社員に数字を公開する、できるようにする、ことが大事なんですね。
編集後記
先週、札幌でセミナーをやりました。
あとで、メールをもらってわかったのですが、このメルマガの読者の方が、来てくれていたんですね!
やっぱり、そういうのは嬉しいですね!
本当は、是非声かけて欲しかったのですが、そういう雰囲気ではなかったらしいです...どういう雰囲気だったんでしょう..?
そして、また今日は、仙台でセミナーをやります。
勘定奉行のOBCさんのセッションの中で、会社法のセミナーをやります。
誰が、申し込んでいる方、いますか?
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