実践!社長の財務
資金が寝てしまう三大要素【実践!社長の財務】第159号
2006.11.20
おはようございます。 税理士の北岡修一です。
年末も近づいてきて、いよいよ税制改正論議が盛んになってきました。
新聞にもその動向が出ていますが、先々週出た記事の中に、”留保金課税の撤廃検討” という記事がありました。
尾身幸次財務相の発言なので、かなり実現性が高いかも知れません。
同族会社にかかる留保金課税は、確かに課税の根拠がよくわからず、納得できない税金でしたから、やはりなくすべきです。なぜ、なくならないのか不思議な位でしたが、ようやく、それが解消されそうで嬉しい限りです。
しかも来年度の税制改正でやろう、ということですから、大いに期待したいですね!
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
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■□ 資金が寝てしまう三大要素
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資金が寝てしまう三大要素といえば、売掛金・在庫・固定資産です。
この3つに行っているお金は、結構大きいと思います。
資本金を投資し、銀行からお金を借り、仕入先から信用で仕入れる(買掛金)などをして調達したお金の、かなりの部分がこの3つに行っているのです。
御社はどの位の割合が、この3つに行っていますか?
80%以上もあるとなると、ちょっと固定しすぎですね。
相当資金がきつくなっているはずです。
ちなみに固定資産は、有形・無形固定資産と、投資等のうち、保証金なども含めてください。
資金繰りを良くし、財務内容を良くするためには、この3つへの資金の固定化を、極力減らすことです。
売掛金や在庫というのは、流動資産に入っていますが、基本的な残高は減ることがないので、固定資産のようなものですね。
資産に計上されている、ということは、その分の税金を払っていることにもつながります。
売掛金は当然、売上の対応科目ですから、税金の対象になります。
在庫は、なくなった時に初めて原価になりますから、その時に税金が減ります。それまでは、税金を払っているということです。
固定資産も、減価償却や除却をした時に、経費ですから、資産に計上されている限りはその分の税金を払っていることになります。
キャッシュでもないのに、その分の税金をはらっている、だから資金が苦しくなるのですね。
したがって、この3科目の金額を減らす-現金化あるいは費用化することは、経営にとって、非常に重要なことです。
売掛金や在庫は、前回まで数回やってきましたので、今度は固定資産対策ですね。
これについては、来週からやっていきたいと思います。
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編集後記
早いもので、今年もあと1ヶ月ちょっとですね。実質仕事するのは、1ヶ月程度かも知れません。
もう既に来年どうするかを考えていかないといけない時期ですね。
当社も、既に賀詞交歓会をどうしよう、なんていうことで、今その準備をしています。
それにしても歳を取れば取るほど、時間は早く感じられるそうだけど、まだこれ以上、早くなってしまうのだろうか...
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