実践!社長の財務
数字をもって会話する【実践!社長の財務】第173号
2007.02.26
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
先週、金利が若干上がる旨、日銀から発表がありましたが、その後の株価の動向などを見ると、いよいよ実感できる位景気が良くなってきたのかな、と思います。
今まで景気がいいと言っても、どうも実感できない感じがあったのですが、18,000円のラインを超えて、これは実感できる位良くなるのではないか、中小企業も活況を呈してくるのではないかと、感じました。
まあ、私の直観なので当てにはなりませんが、そう思ってやっていくときっといい方向に行くのではないでしょうか。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
数字をもって会話する
この7週、「経常利益率10%以上を目指す」経営のためには、
<京セラ創業者 稲盛和夫氏の言葉>
・「売上を最大にして、経費を最小にする」
・「値決めは経営」
ということが、大事であることを話してきました。
これを、会社で実現していくには、会社の会議などでは、
『数字をもって会話する。』ということが、必要です。
各部門長や、リーダーが発表する施策や、計画、行動は、どのように数字に結びつくのか、会議の発表ではそれを最後に話さなければ片手落ちです。
経営の結果は、最後は数字でしか表されません。
いくらいいことをやり、頑張ったとしても、最終的に赤字で資金繰りが回らなくなっては、経営がうまくいっている、とは言えないのです。
お客様の役に立つ、喜んでいただく、というのは経営の目的ではありますが、株式会社ではこれを赤字でやるわけにはいかないのです。
何としてでも黒字にする、それも十分な黒字にする(それが経常10%)ためには、日頃から、数字で会話するクセをつけておくことです。
したがって、会議の中で数字が出てこない会社は、大丈夫なんだろうか?と思ってしまいます。
数字で会話するクセをつけていくには、
何かの発表がある都度、「それで、数字的にはどうなるんだ?」という質問をすることです。
それを社員全員が常に考えることによって、はじめて、「売上を最大にして、経費を最小にする。」ということが実現されていくわけです。
是非、「会話に数字を入れる」ことを実行して欲しいと思います。
編集後記
今、我が家は長男の大学入試に一喜一憂です。何とか1つはクリアしたものの、まだ本命はこれから。当分、落ち着かないですね...
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