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実践!社長の財務

試算表をよく見る!【実践!社長の財務】第192号

試算表をよく見る!【実践!社長の財務】第192号

2007.07.09

おはようございます。
税理士の北岡修一です。
 
この「実践!社長の財務」は、正直、私の感覚で書いています。
すなわち、私の体験してきたこと、思っていることを書いています。

その体験とは、自分の15人程度の小さな会社であったり、顧問先の1人から最大でも300人位までの中小企業での体験であったり、そこで見聞きした体験から書いているのです。

何をいまさら言うのと、思うかも知れませんが、誰が読んでいるのかわからないので、一応断っているわけです。

上記のような体験ですから、まず、大企業の感覚ではないのです。
たまに大きな会社の方から感想のメールをもらったりしますが、果たしてこのメルマガを読んでも役に立つのかな、と思ったりします。

という心配をしていますが、そういうことですから、もし合わないと思ったら、いつでも遠慮なく解除してください。

その方が気が楽なので...(笑)

ということで、気が楽になったところで、私の勝手な考えをこれからも自由に書いていきたいと思います。
 
では、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

試算表をよく見る!

皆さんの会社では、毎月の試算表はどのように見ていますか?

試算表、わかりますよね?
通常は、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)に分かれて、会計ソフトから出力されています。

経理や会計事務所から説明されて、何となくわかったと思う方、自分で、じ~っくり、隅から隅まで見ている方、チラッとしか見ていない方、そもそも試算表が毎月出ていない方、というか会社・・・

毎月出ていない...というのは、論外ですが、試算表をどのように見ているかは、本当に人それぞれかと思います。

私の会社の考え方(ミッション)の1つに、
 
「会計を良くすると、会社が良くなる」
 
という言葉を掲げています。

正直、これは本当のことです。会計を良くする、あるいは会計を良くしようという努力をする、これが本当に会社を良くしていくのです。(実際にそうなっている会社が、たくさんあります)

そのための第1歩が、「試算表をよく見る」ということなのです。

それも、経理や会計事務所の説明を受けるだけではなく、自分でじ~っくり見ることです。

と、言われても、見てもよくわからない、というかも知れません。

でも、本当にそうでしょうか?
自分で経営をして、あるいはその真っ只中にいて、自分の会社の数字が載っている、

しかも現金とか、借入金とか、売上とか、利益とか、それ程難解なことばが書かれているわけではありません。会計の勉強をしていなくても、そんなに難しい表であるはずがありません。

苦手だから、面倒だから敬遠している、だけではないでしょうか?

本当に会社を良くしたい、儲かる会社・強い会社にしていきたい、と思ったら、毎月の試算表をよく見ること、これが私はスタートであり、大変重要なことだと思います。

意識を集中して、試算表をじっくり見ていれば、まずは疑問がわいてくるでしょう?

これは何だろう? この科目の数字、たとえばこの未収入金って 何だ? 権利金とは何だ、こんな資産あったっけ? とか
 
粗利率がこんな低いはずはない、この研究費は何だ、広告宣伝費はこんなにあったっけ? とか もう、いろいろ出てくるでしょう。

まずは、この疑問から始まるのです。

経営者が真剣に試算表を見れば、疑問はたくさん出てくるのです。

その疑問を解いていく中で、試算表がよくわかるようになり、自分の会社の状況がよくわかるようになる。

そして、どこをどう改善していかないといけないのかが、わかってくるのです。

ですから、まずは、「試算表を良く見ること」、これを是非、やって欲しいと思います。
 

編集後記

今回から少し試算表について書いていきたいと思います。
非常にベーシックな部分ですからね。
これをもっと大事にして欲しいと思っています。

試算表を穴の開くほど見る、これだけで会社はよくなっていきますよ!

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