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実践!社長の財務

「会計理念経営」とは?【実践!社長の財務】第204号

「会計理念経営」とは?【実践!社長の財務】第204号

2007.10.01

おはようございます。
税理士の北岡修一です。
 
いよいよ10月です。クールビズも終わりですね(うちの場合は)。というよりも、非常に寒いので、クールビズどころではないという感じです。

真夏からあっという間に、秋真っ盛りになってしまったようでとっても極端な天候ですね。

寒暖の差で風邪などを引かないように、是非皆様も気をつけてください。
  
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!

「会計理念経営」とは?

儲からない会社、財務内容が良くない会社は、誤解を恐れずに言えば、社長の「会計に対する意識が低い」という共通項があります。

このことについては、202号に書いてきました。

会計や数字に対する意識が低いと、どうしても会社の最終結果として利益が上がってこない、たとえ一時的に利益が上がったとしても、継続して長期にいい数字を残せるということはないのです。

少なくとも私の見ている限り...

したがって、逆説的に、会計に対する意識を高めていけば、自ずと業績もついてくるのではないか、というのがこのメルマガで訴えていることです。

これを「会計理念経営」と言います。

こんな言葉は初めて聞いたのでは?と思います。当たり前です。私が勝手に作った造語ですから。

でも、何となく意味が通じませんかか?

会計を良くすること、正しくすること、そしてそれを活用することによって、経営を良くしていこう、ということです。

会計からアプローチすることによって、強い会社、儲かる会社、立派な会社を作っていこう、ということです。

会計理念を確立する、高めることが良い経営の出発点になります。

会社には、「経営理念」というものがあります。
これは、会社のよって立つ目的であり、経営者の経営に対する根本的な考え方です。

それに対して「会計理念」とは、現実に会社を動かしていくためにどうしても必要な資金や経費、利益についての経営者の根本的な考え方、見方です。

「経営理念」が、主に精神的な「心」の問題であるのに対し、
「会計理念」は、正に現実的な「お金・数字」の問題なのです。

経営をしていくには、この「心」と「数字」という、場合によっては相矛盾する2つの理念を持ち合わせていく必要があると思うのです。

心ばかり追求していて、お金がおろそかになっては、資金繰りが
いずれは窮してしまいます。

また反対にお金ばかり追求して、心をおろそかにしては、ガリガリ亡者のえげつない会社になってしまいます。

「心」と「数字」の両方をバランスよく持っている会社が伸びていく会社ではないかと思っています。

それを造語ですが「会計理念経営」とこのメルマガで名付けました。

経営の崇高な目的を追求しながら、同時に後ろ側では数字面を徹底的に追求していく。矛盾することがあっても、それを同時にバランスを取って解決していく。そういう経営が必要なんですね。

そして、どうしても精神的な方、数字的ではない方に、比重が多くいってしまうことが多いですので、意識的に会計を追っかけていく必要があるのです。

そのような「会計理念経営」について、また、次回より具体的にどのようにやっていくかを、考えていきたいと思います。
 

編集後記

先週、先々週と土日はセミナーをやってきました。ところが...
先週の土曜日は、何ととんでもないミスをやらかしてしまいました。

あろうことか、日曜日のセミナー会場に行ってしまったのです・・・
「やってしまった!」と、とってもあせりましたが、早めに会場に行っていたので、携帯留守録に電話を入れ、すぐさま正規の会場に向かい、何とか事なきを得ました。若干の遅刻は何とかつないでおいてもらいましたが、本当に冷や汗ものでした。

それにしても、何があるかわかりませんから、セミナーの講師などは早めに会場に向かうのが、いかに大事かということがわかりましたね。それと何といっても携帯電話。本当にこういう時には助かります!!

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