実践!社長の財務
月次決算フォームを見直す【実践!社長の財務】第234号
2008.04.28
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
いよいよGWですね!
といっても、今年はちょっと小型ですが、皆様いろいろと遊びの計画、立てられてますか?
私は、今年は特に何もなし。
貯まった執筆をやらなくては...と思ってます。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
月次決算フォームを見直す
毎月の試算表(月次決算)の見方は、本当に様々だと思います。
形式的に確認するだけだったり、じっくり見て一人で考え込む社長、会議でオープンにして討議をしたり、出てくるのが遅いのであまり見ていなかったり、いろいろだと思います。
しかし、経営者であれば、毎月あるいは毎週、毎日、何らかのものを見ているでしょうね。たとえ、現金預金の残高だけであっても...
そこで大事なのは、何を感じるか、だと思います。
正直、あまり感じていない方(経営者)の会社は、私の経験から言えば、会社もあまり伸びていないな、と思います。
伸びている会社の社長は、結構細かかったりします。数字にうるさい、厳しいです。
逆の言い方をすれば、臆病だと思います。
資金繰りは大丈夫か、今までは良かったけど、これからも大丈夫か...など、常に心配だから、数字を細かく見ています。
見ているものは、会計の試算表に限らず、独自の採算表だったり人別、商品別の実績だったり、当面の資金繰りだったりします。
それぞれの経営者ごとに、「俺はこれさえ見ていれば大丈夫だ」みたいな資料があったりします。この感性が私は、非常に大事だと思います。
そして、それぞれの経営者が何を大事にしているのか、それを端的にわかりやすく作る、提供するのが、経理や管理部門、会計事務所の役割である、といえると思います。
経営者の皆様であれば、今一度、
「毎月あるいは毎週、毎日、これだけは確認したい。」
というものが何なのか、それを正直に書き出してみてはどうでしょうか?
経営者の方も、結構遠慮する方が多いのですが、その正直に欲しいと思った資料を、是非、経理部門や会計事務所に要請して欲しいのです。
これは、長期的に会社を良くしていく、飛躍させていくためのものですから、遠慮することはないですね。会社全体のためになることですから。
そして、経理部門や管理部門、会計事務所の方などは、社長がズバリ欲しているものは何か、それをどう見せたらいいのか、これを常に考えて欲しいですね。
社長が言ってこなければ、こちらからどんどん提供し、その中で社長の反応が良かったもの、じっくり見てくれたもの、考え込んでいたものを、より精度を高めて提供していく、
そういう必要があると思います。
月次決算というのは、あまり枠にはまる必要はなく、
「その会社の経営者が、フルに活用できるもの」であることが重要なのです。
是非、月次決算フォーム、今一度見直してみませんか?経営者の素直な気持ちで...
編集後記
最近、いろいろセミナーを頼まれることが多くなりました。
連休明けには、大阪に、来月には松山にと、だんだん全国レベル(?)になってきましね。(笑)
セミナーでもなければ、なかなか出張などないですから、たまにはいいですね。ついでに道後温泉にでも行ってこようかな...
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