実践!社長の財務
月次決算を見て、感じること【実践!社長の財務】第236号
2008.05.12
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日は時間がなくなりましたので(編集後記よりもこちらを最後に書いています...)、前文は省かせていただきます。すみません。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
月次決算を見て、感じること
皆様は、月次決算を見て何を感じられるでしょうか?
経営者の方も、経理担当の方も、読んでいらっしゃると思いますので、様々な感じ方があると思います。
何も感じない...という方は、単に仕事を処理でしかしていない、あるいは形式的に月次を出している、見ている、だけ・・・
そういう方は、あまりいないでしょうけれど、それは真剣に仕事をしていない証拠だと、私は思います。
やはり、何でも結果が出れば、それに対してどう思うのか、何が得られるのか、それを受けて何をしなければいけないのか、それを考えないと、作成した行動がムダになってしまいます。
ところが、月次決算というのは、毎月定期的に出てきますので、ヘタをすると、その感じたことが麻痺してしまうことがあります。
月次を見だした最初の頃は、「うちは人件費の割合が高いな...」「これを下げるには、どうしていったらいいか...?」などと考えていたのが、
「まあ、これがうちの水準だから...こんなもんじゃないの」と、あまり感じなくなってしまう、そんなことがありませんか?
当初は、いろいろ考え、対策を立て、やってみた(やらないことも多いですが)けれども、あまり変わらない、いい結果がでなかったので、あきらめてしまっているのかも知れません。
あるいは、他の重要な問題に関心が移っていっているのかも知れません。
いずれにしても、感覚の麻痺、あきらめ、というのは、月次決算では、大なり小なり、必ずあるのではないでしょうか?
当初は思っていたのに、あまり感じなくなってしまっていること、を、是非、もう一度あげてみて欲しいのです。
そんなに大きな問題じゃなかった、ということもあるかも知れませんが、そう思うこと自体、その感覚が麻痺しているのではないですか?
当初の直感というのは、結構あたっているものですよ。
本当は、そう思っているのに、改善の実行の難しさ、ハードルの高さに怯えをなし、自分の感情を押し込めているのかも知れません。
何を言いたいのか、すなわち、月次を作るだけ、見るだけではなく、改善の行動を起こせ、ということです。
1つずつでいいので、感じたことをまとめ、原因をさぐり、どういう方向で改善していくのかを決め、具体的なやり方を考え、実行していくのです。
すぐできること、時間がかかることもあるかも知れません。
でも、それをしていかなければ、会社の成長発展というものは、ないと思います。
月次決算というものは、是非そのように使って欲しいのです。
経営者であれば特に、行動に結びつけていかないといけないですね。
編集後記
先週、5/8は大阪で「リース会計・税務」のセミナーをしてきました。
3時間のセミナーでしたが、やはり3時間はボリュームありますね。最後の方は、声がかすれてきた感があります...
皆様の質問で多かったのは、やはり消費税の処理ですね。
4月からは実務が始まっていますので、現実の会計処理をどうするか、というのは、やはり切実な問題ですね。
リース資産を計上する場合、賃貸借処理を通す場合、会計と税務の適用開始時期がずれる場合、など具体的な処理の質問が多く、考えさせられることが多かったです。
今後ももっと具体的な事例を集めて、お話できるようにしていきたいと思います。
大阪の皆様、ありがとうございます!!
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