実践!社長の財務
経常利益率10%は可能!?【実践!社長の財務】第241号
2008.06.16
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
日曜日の新聞を見ていたら、「上場・合併を7週間停止する」などという記事が出ていてビックリしましたね。
何のことかと思ったら、株券電子化のための措置です。
電子化へ移行をするためのシステム変更をするのに、それ位の時間が かかるということです。
確かに、システム化に移行している時に株券が動いてしまっては、情報が錯綜してしまいますし、混乱が生じそうですね。
あったはずの株がなくなってしまっては大変です。
中でも大きいのは、新規上場です。12/20から2/9まで52日間、上場は停止されるそうです。
とはいっても、今は新規上場には厳しい環境ですから、却って停止して、再開後、満を持してみたいな方が市場は活気づくかも知れませんね。
いずれにしても、ついに株券も来年初め、その寿命を終えるということになります。
タンス株持っている方、なるべく早く証券会社に持ち込んだ方がいいですよ!
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
経常利益率10%は可能!?
先週、経常利益率は10%を目指す、ということを書きました。
これは私も尊敬する、京セラ創業者稲盛和夫氏が常に言っていることです。
どんな業種でも可能であると。
まずは、そう思わなければできないですね。
これは、あの松下幸之助さんも言っていたことです。
「ダム式経営を行なうには、まずそう思わないとあきまへんな。」
ということです。
(ダム式経営とは、余裕のある時にできるだけ水を蓄え、余裕がなくなってきた時に、それを少しずつ使えるように、経営をすること。
水=利益、お金 ということですね。)
話がそれました(笑)。
経常利益10%、とってもシンプルです。
目標としてわかりやすいです。
それにまだ到達していない会社は、是非、それを目指してください。
そのためには、自社の収益構造を分析してみることが大事です。
大きく分けると、粗利と経費 になります。
◆売上から、粗利が何%取れるのか?
◆経費(固定費)は、毎月いくらかかるのか?
これを、きちんと知ることがスタートです。
経常利益10%目指すのに、粗利が10%では、もうどうにもなりません。
絶対、経常利益10%は無理です。
「うちの業種は、粗利が10%程度しか取れないのだから、経常利益10%は、絶対無理です。」
と言ってしまえば、もうそれで終わりですね...
もちろん、経常利益10%を目指さないのであれば、関係ありませんが。
しかし、どんな業種でも経常利益10%を目指そう、という思いを持っているのであれば、トコトン考えて欲しいのです。
どうしたら、粗利を20%、30%にすることができるか。
・販売方法、販売チャネルを変えるか?
・商品や原材料の調達方法、調達ルートを変えられないか?
・商品構成を変えるか?
・付加サービスを考えることはできないか?
・何よりお客様が一番困っていることは何なのか?
・自社の製品を用途を変えて、他のものにも役立てられないか?
などなど、様々なことを考え、シミュレーションしてみてください。
必ずどこかに、今の状況を変革するヒントがあるはずです。
1つのヒントを思いついたら、それを実験してみる。突き詰めて議論してみる。
どこまで、真剣に本気でやるかが勝負だと思います。
ビジネスモデル、業界のあり方を変革するくらいの意気込みで取り組んでいけば、必ず粗利の構造を変えることができると思います。
是非、そのような業種の方、頑張ってほしいですね。
もちろん、今、それなりの粗利を取れているところだってそうですよ。
編集後記
来週以降に紹介しようと思いますが、7/25に「ビジネスコーチングの魅力が2時間で体験できる」セミナーというものをやろうと思っています。
もちろん、これは、私がやるわけではありません。
田渕さんという友人であり、一部ビジネスも一緒にやっている仲間がやります。
コーチングというのは、ずい分一般的になりましたが、ビジネスコーチングは、まだまだこれからです。コーチングの手法によって、組織を目標に向かって成長させ、業績向上をはかっていくものです。
是非、興味ある方はまずは、当社のサイトに上げていますので、覗いてみてください。
⇒ https://www.tm-tax.com/seminar/index.html#seminar0725
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