実践!社長の財務
数字を常に見る。にらめっこする。【実践!社長の財務】第245号
2008.07.14
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
来週は当社で、2本セミナーをやります。2本とも下の方に書いてありますが、田渕さんがやる「ビジネス・コーチング」のセミナーは、意外と(なんて言っては失礼ですが)面白いかも知れません。
私も初めて聞きますので、楽しみにしています。
コーチングは、もうずい分世の中に浸透してきましたが、それはほとんどがパーソナルコーチングです。個人に対するコーチングですね。
ビジネスコーチングは、このコーチングを組織に対してやろうというものです。
コーチングは、答えは自分の中にある、それをいかに引き出すか、ということがテーマですが、会社もそうですね!
会社の中には、それぞれの社員の中には、すばらしいアイデアや考え方や実行力が眠っているのではないかと思います。
それを、会社・社員自らが気づき、表にだしていくか、そういうことをこのビジネスコーチングでやってくれるのではないか、と思っています。
私も興味津々なのですが、是非、一緒に聞きませんか?
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう。
数字を常に見る。にらめっこする。
ここ何回か、経常利益率10%にするには、という話をしています。
いろいろな考え方を話しましたが、肝心なのは、結果としての数字、これからやろうとする数字、これをよく見る、考える、想像する、これが大事なのではないかと思います。
数字ばかり見ていたって、経営はそういうものではない・・・
なんて言われそうですが、もちろん数字ばかり見ているわけではありません。
お客様のこと、商品のこと、広告のこと、社員とのコミュニケーション、いずれも、すべて大事です。
でも、数字を見る時間、というのも1日に何十分かは確保できるはずです。
1日数十分でいいのです。その時間だけ、会計や財務に関する数字をよく見てください。
毎日、毎週の会計データが出ていれば、それを見るし、そこまで出ていなければ、月次の様々な表を、じっくり見てください。
今月の予定数値を見てください。
何回か見ても、新たな気づきというものがあると思います。
数字を見ながら、「何でこんな数字なのか?」と想像してみてください。「この数字はこのくらいに、したいよな。」とか、「どうしたら、この数字を減らせるんだろう...」と、いろいろ、実際の現場、社員、お客様を想像しながら、考えてみてください。
その上で、実際の業務にあたっていく、必ず数字は頭に残っているはずです。
こういうようなことを、経営者やマネージャーが、毎日毎日、言ってみれば経営のシミュレーション、頭のトレーニングをしながら経営に当たっていけば、私は必ずいい結果を残せると思っています。
実際、やってきてそうですし。
結果として、いい数字をあげている会社の経営者は、似たようなことをやっているはずです。
私は、試算表など紙に印刷された数字を見ながら考えていますが、優秀な経営者は、すでに会社の数字が頭に入っていて、その数字を常にシミュレーションしながら、それも自然体でやりながら、判断をしていると思います。
ですから、無茶なことはしない、必ず採算がとれることをやる、そのような思考回路ができているのですね。
頭の中でそこまでいかない方は、是非、常に月次決算資料などを持ち歩き、ことあるごとに、見て考える、想像することをやってみてください。
この想像するというのが、私はかなり大事なことではないかと思っています。
編集後記
先週は、四国松山にセミナーに行ってきました。
ある業界のセミナーですが、全国から若い経理マンの方々が集まっており、とても熱心に聞いてくれました。
セミナーテキストの後ろには、いつもこのメルマガの宣伝を書いているのですが、口頭でPRするのを忘れてしまいました...
だから、あまり見ていただいている方がいないかも知れませんが、このメルマガ読んでいましたら、「11日はありがとうございました!」
おかげさまで松山まで行ったので、道後温泉など行こうかなあと思ったのですが、その日の夕方に約束が...
結局トンボ返りで帰ってきてしまいました。せっかくなのにちょっと残念ですね...
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