実践!社長の財務
利益計画を立てる【実践!社長の財務】第254号
2008.09.15
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日は、午後から不動産の税金に関するセミナーをやるのですが、改めて予習をしていたら、来年の住宅ローン減税は、結構すごい内容ですね。
一般の住宅は、ローン残高の対象上限が、3,000万円に上がり(現行2,000万円)、10年控除の場合は、10年通して1%、すなわち毎年30万円の減税で、総額300万円になります。
現行の最高は160万円ですから、倍近くです。
さらに、省エネ住宅の場合は、10年で最高400万円、その上に、200年住宅の場合は、15年で何と最高650万円の税金を戻す、という内容です。
ただ、これは8月29日に発表された「総合経済対策」の内容です。
その数日後には、当の本人福田首相が辞任表明をしたのですから、上記は、一体どうなるのか...不明ですね。
いずれにせよ、まったくなくなることはないでしょうから、住宅買うのは、来年以降の方が良さそうですね。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう。
利益計画を立てる
経常利益率10%以上を上げられるような、高収益企業になるためには、是非、「利益計画」を立てていただきたいと思います。
このための「利益計画」は、中期などではなく、1年の実行計画として作るものです。
すなわち、立てたら「必ず実行する」というものです。
したがって、具体的な行動を想定したものでなければなりません。
そのためには、実際に行動する社員各人が作っていく、ことが大事です。
もちろん、会社の方針や部署の方針などを踏まえた上ですが。
まずは、売上計画です。
各人が、どのように動き、どの商品をどこに、どの位売っていくのか、去年のデータや、現在の傾向、今後の予測、そして会社や自分の方針として、どのようにしていきたいのか、それを数字に落としていくのです。
これを、月ごとおよび得意先(あるいは商品や販路)ごとに、行なっていくのです。
実際の行動を想定してやるのであれば、年間合計ではなく、月ごとにやらなければ、行動には結びつかないでしょう。
よくボトムアップとか、トップダウンとか言いますが、まずは各社員が、自分で考えて、数字を出してみることが大事です。
それがなければ、主体性のない、押し付けられた計画になってしまいます。いわゆるノルマであり、やっていくのも苦しいですよね。
そういう意味では、ボトムアップで計画案を作成し、最終的な決定はトップダウンというのがいいのではないかと思います。
利益計画の最終は、トップダウンというのは、これこそ経営者の考え方、哲学を社員に伝える最大の機会と、思うからです。
経営者がいくら言葉できれいなことを言っても、それが数字や行動にどう表せるのか、どのくらいの覚悟があるのか、
これが、利益計画という数字には、如実に表れてくるからです。
だからこそ、最終的な数字は、トップダウンで決めるものだと思います。
経営者はいかに、この数字で社員を鼓舞できるか、その気にさせるか、ですね。
ということで、利益計画の続きは、また来週に。
編集後記
休みの日だと、どうしてもノンビリしてしまうんですね。
今日のメルマガは、いつもの倍もかかってしまいました。
起きる時間は、大して変わらないのですが、メルマガ配信時間は、ちょっといつもより、かなり遅いですね...
余裕があるときでも、きちんと時間を想定して、その中でやる努力をしないと、時間の無駄になるってことです。
かといって、余裕を持ってやることは悪いことではなく、そこでだらける心に問題があるんですね。・・・などと思いつつ・・・
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