実践!社長の財務
高収益企業とは?【実践!社長の財務】第271号
2009.01.12
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
新しい年が始まって1週間、皆様の会社のスタートはいかがでしょうか?
新年始まっていきなり3連休ですが、本日は我が家でも行事?があり(編集後記参照)早速、本文に進みたいと思います。
ということで、本日も「実践!社長の財務」行ってみましょう。
高収益企業とは?
先週、高収益企業を目指そう、高収益企業になることが、一番の不況対策である、という話をしました。
では、高収益企業とはどういう企業でしょうか?
主として2つの指標を上げたいと思います。
1つは、先週も書いたように、利益を上げ内部留保を貯めることにより「自己資本比率」を高める、ということです。
この自己資本比率を、60%、70%以上とすることを目標に、経営をしていくことです。
70%は、総資本の2/3以上という意味です。
これだけの自己資本比率があれば、ちょっとやそっとではビクともしない会社になることができます。
自己資本比率を高めること、これが最も重要な経営指標ではないかと考えています。
そして、それを可能にするための指標であり、不況抵抗力を測る指標でもあるのが、「経営安全率」です。
経営安全率は、次の算式で算出します。
経営安全率 =経常利益/粗利益
通常、収益性を表す場合は、経常利益率というのを見ます。
経常利益率の目標を決め、それを追求することでも構わないのですが、
経常利益率は、業種によってずい分変わってきます。
業種によって、原価率・粗利率が違うからです。
しかし、上記の経営安全率は、粗利に対する割合ですから、どんな業種であっても、同じ土俵で比較することができます。
(注:粗利益は、変動費を引いた利益という意味で使っています)
では、経営安全率は、どのような意味を持っているのでしょうか?
たとえば、次のような場合では、どうでしょうか?
・粗利益 100
・固定費
人件費 50
経 費 35
固定費計 85
─────────
経常利益 15
上記の場合、経営安全率は15%、ということになりますね。
これは、「15%売上が落ちても、赤字にならない。」ということを意味しています。15%の安全率がある、ということです。
どういうことか、わかりますか?
すなわち、売上が15%落ちるということは、粗利益も15%落ちる、ということになります。粗利が100だったのが、85になります。
粗利益は、売上に連動していますから、売上が落ちればその割合分落ちるのです。
しかし、固定費は固定ですから、85のままです。
ということは、粗利益85-固定費85=経常利益0 になるわけです。
したがって、この経営安全率は、高ければ高いほど、赤字になる可能性が低くなってくるわけです。
ですから、この率を高めておくことが、不況抵抗力を高める、ということになってきます。
しかし、ここで考えて欲しいのは、上記の場合で、売上が15%以上落ちたら本当に赤字になってしまうのか? ということです。
計算上はそうなります。
ただ、現実は違います。
景気が悪くなってくれば、固定費は固定のままではないからです。
先週も書きましたように、不景気になれば、まずは経費削減の努力をすることが、第一に必要になってきます。
そこで、上記の85の固定費を、20%下げたとします。
そうすると固定費は、85×80% = 68 となります。
すなわち、粗利が、68になっても、赤字にはならない、ということです。
100-68=32 で、32%売上が落ちても、赤字にはならない、ということができます。
経営安全率が15%あるということは、相当、不況抵抗力が強い、ということが言えると思います。
是非、御社の経営安全率も計算してみてください。
実際は、なかなか15%もないと思います。
これは、かなりハードルの高い数字です。
でも、この経営安全率15%、この位の高い水準を是非、目指して欲しいと思います。
経営安全率を高めていくことが、赤字になりにくい、不況抵抗力の強い企業を作ることができるのです。
編集後記
今日は、成人の日ですね。いつもは、単なる休みか、くらいの感覚ですが、実はウチの長男が今日は成人式をむかえます。成人式だからと言って、とりたてて何をするというわけでもないのですがやはり、簡単なお祝いをしようかなと思います。
その後、どうするのかと思っていたら、ちゃんと区が主催する成人式に行ってくるそうです。普段チャランポランなのに、真面目だなと思っていたら、簡単なセレモニーの後は、プロのミュージシャンを呼んでコンサートをやるんですね。
まあ、そうでもしないと、なかなか今の子たちは固い儀式には行かないんでしょうね。
ということで、今日は朝から息子と乾杯しようかと思います。
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