実践!社長の財務
売上の傾向をつかむには?【実践!社長の財務】第289号
2009.05.18
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日はこれから仙台出張・・・時間がないので、早速本文にいきます。
ということで、今日も「実践!社長の財務」いってみたいと思います。
売上の傾向をつかむには?
よく月別の売上のグラフなどを、作ることがあると思います。
全体の売上、商品別の売上、営業所別の売上、得意先別の売上など月別に折れ線グラフなどで、表したりします。
これでも、ある程度のことはわかるのですが、季節変動などもありますから、売上が減ったり、増えたりして、その商品(営業所など)の売上の、本当の傾向を正しくつかむことができません。
グラフは、一目瞭然で傾向を表すように作ることが、大事です。
そこで、是非、一度試して欲しいのが、「移動年計」グラフです。
「移動年計」とは、その月から過去1年の売上を、毎月集計するのです。
5月であれば、昨年の6月から今年の5月までの売上を集計します。
6月の移動年計は、昨年の7月から今年の6月までとなります。
すなわち、毎月、年次決算をして、売上を出していくようなものです。
毎月、年間売上の表をつくって、これをグラフにします。
これをやると、ものすごくハッキリと売上の傾向が出てきます。
売上が増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのか、グラフを見れば一目瞭然です。
なぜそういう傾向がわかるかと言えば、毎月売上が増減する様々な要因が排除されるからです。
毎月の売上は、業務の繁閑や、個別受注品の納期の違いや遅れ、業界の特殊事情などによって、大きく左右されています。
最も大きいのはやはり、季節変動ですね。
移動年計は、常に前1年間をとっていますので、これらの変動要因を一切排除してしまいます。
したがって、移動年計のグラフを見れば、売上の増減傾向がとてもよくわかるのですね。
そしてこれを、商品別や得意先別などで、是非やってみて欲しいですね。
各商品が、どのような売上傾向にあるのか、
どうも最近売れ行きが鈍った商品は、いつから売上の減少傾向に転じているのか、それがよくわかります。
減少傾向に転じる時期がわかれば、そのような傾向が出たと同時に、何らかの手を打つことができるのです。
毎月売上グラフを作っている会社の方、是非、「移動年計」で一度作ってみてください。
編集後記
結構朝早く起きてやっているのですが、どんどん日が長くなってくるので嬉しいですね。朝起きて暗いとなかなか気分が上がってこないんで...
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