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実践!社長の財務

他社を気にしない【実践!社長の財務】第291号

他社を気にしない【実践!社長の財務】第291号

2009.06.01

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
 
先週、経済対策を含む補正予算は成立したようですが、それに伴なう税制改正は、まだ成立していません。

贈与税の500万円非課税上乗せ、交際費の損金算入枠アップ、そして試験研究費の税額控除の増額の3つです。

しかし、贈与税の上乗せは別としても、あとの2つ、あまり企業の景気対策に役に立つとは思えません。

交際費は、400万円が600万円になったところで、経費節減でムダな交際費を使わないようにしているので、却って余計なお世話、という気がしないでもありません。

試験研究費にしても、中小企業で使っているところはほとんどありませんので、大企業のためのものですね。

もう少し企業の成長発展に貢献する経済対策はないものかと、思います。
贈与税だけはいいと思いますが...
 
ということで、早速「実践!社長の財務」いってみたいと思います。

他社を気にしない

私は、20人弱の税理士法人を経営していますが、結構、お客様のところには行っている方ではないか、と思っています。

代表になると、全部職員に任せて、行かない人も多いようですが...

先週もいろいろ行ってきましたが、この大不況で厳しいところもありますが、先週行ったり、会ったりしたお客様は、ほとんどが黒字で、頑張っている会社が多かったですね。

世の中、大不況と言われていますが、確かにそういう影響もありますが、すべてがすべて、大不況ということはないのです。

私たちが良く聞かれるのは、「最近、他の会社はどうですか?」とか、「一般的にどうなんですか?」「今時、儲かっている業種は?」などと聞かれます。

正直、答えに窮することが多いですね...

一概に言えないんです。上のように儲かっているところもあるし、大きな損を出しているところもあるし、同じ業種でもそういうことがあります。
 
一般的に、と言われても答えようがないですね。

逆にこのような質問の意図は何だろう? と考えてしまいます。

儲かっている業種にヒントを得て、自社に活かそう、ということなのか、
あるいは、他も厳しく苦しんでいる、ということを聞いて、安心?したいのか...

どうも、私は後者の場合が多いのでは? と思います。
 
なぜかと言えば、こういうことを聞くのは、苦しい会社の社長が多いからです。

聞くほうもわかっているとは思いますが、正直、他の会社や世間一般はどうでもいいのです。

そういうことを気にするよりも、自分の会社をいかに良くするか、苦境を脱して、伸びていくには何をしたらいいのか、そういうことに集中すべきです。

いい会社に学ぶことは大事ですが、やはり自分の会社は、自分の会社のやり方でやらなければ、うまくいかないと思います。

様々な環境、資源が違うのですから、自社のオリジナリティをいかに発揮して、お客様や世間に認めてもらうか、これを一生懸命考え、実行していくこと、が大事です。

私どものような会計事務所には、是非、そのためのことを聞いて欲しいですね。

そうすると、自然に他社でうまく行っている事例なども念頭に置きながら、話もできるのではないかと思います。

どんな業種でも、工夫次第、努力次第で、必ず黒字にすることができる、はずです。

今週も、頑張っていきましょう!

編集後記

今日から6月、衣替え、クールビズですね。
でも、それにしてもちょっと肌寒いので、そういう気にはあまりなれませんが...

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