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実践!社長の財務

B/Sはシンプルに、P/Lは細かく【実践!社長の財務】第293号

B/Sはシンプルに、P/Lは細かく【実践!社長の財務】第293号

2009.06.15

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
 
5月15日から来年の3月31日まで、グリーン家電製品を購入した場合は、様々な商品・サービスと交換可能なエコポイントが取得することができます。

対象となる商品は、エアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビの3つで、それぞれ一定の省エネ基準を満たすものです。

この取得したエコポイントにより、7月1日以降、商品交換申請をすることができます。交換対象となる商品は、商品券・プリペイドカード、地域産品、省エネ・環境配慮に優れた製品などで、地域の事業者から募集して選考します。

どんな商品と交換できるのかは、6月中旬以降発表されるようです。

エコポイント、何だかわからない方は、下記サイトをちょっと覗いてみては?
http://www.env.go.jp/policy/ep_kaden/index.html

ということで、早速「実践!社長の財務」いってみたいと思います。

B/Sはシンプルに、P/Lは細かく

勘定科目は、数を少なくしてシンプルにした方がいいのか、それとも、できるだけ細かく見れるように、数を増やした方がいいのか、

よく聞かれます。

正直なところ、見る人が見やすくて、そのデータを活用しやすければ、どちらでもいいと思います。

要は、それを役に立てられるか、どうか、です。

私はどうか、というと、上記タイトルのように

『B/Sはシンプルに、P/Lは細かく』が、いいと思っています。

(B/S=バランスシート →貸借対照表)
(P/L=プロフィット&ロス →損益計算書)

いろいろな会社の試算表、決算書を見ていますが、科目が多い会社が多いですね。特にB/Sの科目が多い会社は、わかりづらいです。

B/Sは、基本的には次の「5勘定」でいいのです。

1.現金預金
2.売掛金
3.商品(在庫)
4.買掛金
5.資本金(純資産)

本業に関する科目は、真中の234の3つです。

商品を仕入れて、売って、回収し、仕入代金を精算する。
これが基本的な、営業循環ですね。

この営業循環を処理するのが、真中の234の科目です。

これに、当初の資本金と利益の蓄積(純資産)、それに見合いの現金預金を処理する科目があれば、本来は十分なはずです。

ところが、これに、様々な営業補完業務や、近代的な経営手法がくっついてまわるので、勘定科目が多くなってしまいます。
 
たとえば、手形や借入や社債や、未払い、前受けなどなど...

また、本業以外にいろいろ手を出すので、お金が様々なところへ出て行ってしまします。

たとえば、仮払金、立替金、貸付金、投資等・・・

これらは、得てして、管理がルーズになってきます。
なかなか精算されずに、バランスシートの見かけが悪くなるとともに、実際のお金も失われていってしまうことが、少なくありません。

科目が少なく、シンプルなバランスシートは、本当に気持ちのいいものです。

筋肉質で強い会社のバランスシートは、シンプルです。
余分な贅肉がついていない、ということです。

余分なことをせず、本業に徹しているからこそ、シンプルなのです。
また、経営者も公私混同をせず、会社の業務に真剣だからこそシンプルになっているのです。

是非、そのような会社、バランスシートを目指して欲しいですね。

だから、『B/Sはシンプルに』と思っています。

長くなってしまったので、P/Lについては、また来週!

編集後記

週末土曜日は、北鎌倉から鎌倉へ、ハイキングに行ってきました。円覚寺や明月院のすばらしい「あじさい」からスタートして、山を登ったり降りたり、結構歩きましたね...

普段の運動不足のせいか、足がパンパンになりました。
大学OBの仲間20数名と行きましたが、途中道を間違えたり、珍道中で、本当に楽しい1日でした。

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